ロマンチック凾館
凾館山を登山する
iー愛ロマンチカ
凾館山は、4000年前頃は離れ小島であったが、
その後凾館湾と津軽海峡から砂が運ばれて堆積し、対岸の陸地と陸続きになったという。
     
2005.11.9
凾館駅観光案内所によると、
一昨日の雪のため凾館山のロープウエーは運転を中止し、
ついでにメンテナンスに入ったため来春まで再開しないという
   
標高334mの凾館山に登るには、
ロープウエイがもっとも労力を要しない方法であるが、
車で登る舗装道路もある。
当然足を使って山道を原始的方法で登ることもでき、
いくつもの登山コースが用意されている。
このときは函館駅から歩き、二十間坂を上り、
ふれあいセンター敷地にその入口がある
延長1640mの旧登山道から登った。
ただ天候には恵まれなかった。
     
凾館駅舎を出て右折して南西の方へ進むと、雨で輝いている道路の遠くの空の表情
昔住んでいた雪国で経験した特有の表情のように思えた。
そしてそこには
凾館山の姿があった。
右折した道を真直ぐ進み、二十間坂を上り、左折して
ロープウエイの下(写真中)を潜り、
「凾館山」道標のある最初の
丁字路を右折して坂道を進む。
    
正面の凾館山を見ながら坂道を上り、道なりに左折して初冬の草木の中を進み、
右手に
凾館山ふれあいセンター入口がある。
   
中に進むと、右側に登山口道標が立ち、
さらに奧の「
凾館山管理事務所ふれあいセンター看板の左脇を通り進む。
時は
、14:06.
   
突当り山道の入口左側に「左 宮の森コース、右 旧登山道コース五合目まで約1360m道標が立っている。
右の旧登山道を進み、枯葉の階段を上る。
   
道は舗装道路に遮られ、横断して林の道に入り、時には階段を上って進み、
左側コーナーの
野仏像の脇に「一合目標識が立っている。
何となく本当に登山をしているような気分になる。

   
また舗装道路に遮断され、
横断して「旧山道コース入口」緑道標のある
階段を上り、進む。
   
また舗装道路で遮断され、横断して歌碑(写真左)の右手から登る。
道を埋めた枯葉を踏みしめ、
左側に並ぶ「
旧登山道で見られる代表植物」と「凾館山で見られる動物たち紹介写真パネルを見て進む。
そして「二合目標識を見て、さらに進む。
   
小雨が降ったり、小雪が舞ったりする中を、体感温度は0℃と確信し、
寒い山道を進み、緑の中に「三合目標識を確認する。
    
その先には、これまでの風景に似合わない岩石(写真左)が突然現われる。
これは
御殿山(凾館山)溶岩と呼ばれ、100万年前のマグマが噴出して冷え固まったものという。
先に進み、左側コーナーに「
野鳥観察小屋看板が立ち、野鳥たちの紹介写真パネルが並ぶ。
観察小屋はパネルの左方に建っている。
さらに進むと右側に、
野仏像があるが前後から推定するとここには「四合目」標識があったと思う。
   
その先で道は丁字路(写真中)となり、右手は「薬師山道標が立ち薬師山コース遊歩道(写真右)となる。
左手の
旧登山道(写真左)を進む。
比較的緑の多い景色に変わり、左側に「旧登山道で見られる代表植物紹介写真パネルが並んでいる。
ちなみに紹介されている植物は、48種類にもおよぶ。
その先に「
五合目標識
   
すぐ先に道標(写真左)があり、旧登山道は2つのコースに分れる。
左手は「牛の背見晴所」経由で、右手は「つつじ山駐車場」経由。
ここでは、右手に進み、しばらくして
「六合目標識に来る。
前方凾館山頂上を見上げると、いつのまにか青空になり、流れる白い雲をバックに
鉄塔が林立している。
本当に天候がめまぐるしく変わり、多分凾館山特有の気象なのであろう。
それにしても寒さが身にしみる。

   
さらに進み「七合目標識からは、突然芝生のような道となりビックリする。
あたかもゴルフ練習(?)のように錯覚するほどで、狭いコースでボール紛失で悩みそう。
かって違った山道を歩き、「展望台」道標のある
階段を上り、
舗装道路に出て右折して
横断歩道を渡る。
   
階段を次々と上り、途中小さな広場の「展望台道標(写真右中)に従い、さらに階段(写真右)を上る。
   
急に前方が開けたようになり青空のある広場が現われ、展望台である。
ロープウエイ終点の
山頂駅のあるところで、今日は運転休止で動いていない。
ここで誰にも出会わない旧登山道コースの登山は、終了となる。
時は、14;57。
約50分、落葉と寒さの中を上ってきたが、私なりに楽しい時間であった。

ただ例えば新緑の季節などに訪れれば
いろいろな植物や野鳥を、手に取るように観察し楽しめる旧登山道コースのように思え、
もっともっと凾館一の山に感動できるのではないだろうか。

こここからちょっと上には、先ほど見た鉄塔が林立しているもう一つの
展望台(写真右)がある。
ここは強い風が吹きさらしていてとても寒く、防寒着のない私は数分立っているのがやっとであった。
そういう時にマイカーの観光客が数人訪れて来たが、さすがにトンボ帰りをしていったのであった。

      
凾館山展望台から市街地を見る。
凾館山からの夜景は100万ドルだという。
しかし、昼でもその価値はあると思う。
ただ、ドルも価値は当時と比べると相当下がっているので、さて現在価値は如何でしょうか?
ちなみの、15年前夏この凾館山から見たのは夜景でした。
        
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