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早朝ゆっくり温泉で身体を休め、それから出発。
はるる亭出発 8:09。 |
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今日は、昨日と変わり曇天。
海部郡海陽町地内に国道55号線を進み、すぐ阿佐海岸阿佐東線高架下を潜り、
大きく右にカーブして「宍喰温泉前」バス停から右折して旧土佐街道の県道309号線に入り、左にカーブする。 |
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宍喰町の商店街を通り、その先でまだ覚めやらぬ宍喰川にかかる宍喰橋(通称カモメ橋)を渡る。 |
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橋を渡った先の分かれ道は左手をカーブして進み、
右側に弘法大師堂、地名をとって古目大師堂とも呼ばれ、宝暦6年(1756)の大師堂を修復練札が残っている古い大師堂。
また、阿波「発心の道場」の最南最終の大師堂。
宍喰港バス停を通り、その先の分れ道は、直進と右手の坂を上る道に分かれる。
右手の坂道を上る道は、国道55号線と合流し水床トンネルを通る道で、但し現地道標は一切ない。
へんろみち保存協力会遍地図は、この坂道を遍路道としている。
一方、この分かれ道にある「四国のみち」道標は、直進が「二十四番最御崎寺」と表示している。
八十八カ所を完歩して、「遍路道」と「四国のみち」はどこでも殆ど同じ経路であったこと、
そしてこの639mもある長いトンネルが当時からあったわけがない(ちなみに、水床トンネルの開通は1978年)
との理由で、旧道は直進する道とした。
分かれ道を直進して、引続き県道309号線を進む。 |
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すぐ右にカーブして国道55号線宍喰大橋の下を潜り、車も人も通らない静かな309号線の坂道を上り、
突当りの頂上で右にUターンする。 |
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Uターン右側の巨大な岩壁は、国指定天然記念物「宍喰浦の化石漣痕」。
宍喰浦の化石漣痕;高さ約30m、幅約20mの砂質泥板岩。
約3千年~約4千年前、海底にできた波の模様が土砂の堆積によってできたもので、
その後の地質変動により海面上に隆起し現在の状態になった。
Uターンして木立の中の坂道を下り、左にカーブして角井バス停とベンチ。
ちゃんとバスも通う県道なんですが、分かれ道からここまで人家見当たらず。 |
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その先も巨岩の連続。そしてその岩壁の裾野を県道309号線が通っている。
左手は、室戸阿南海岸国定公園「水床湾」。ただ、この時間は朝日が逆光で、まるで夕暮れ。
水床湾は、室戸阿南海岸国定公園のほぼ中央にあり、
リアス式海岸線で多くの岬・入江と青松におおわれた島々と奇岩が屹立している。
その美しさは、「南海の浮かぶ宝石」と称されているという。 |
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右左に蛇行して下り、「海鮮料理」幟。左手下方に数軒の建屋、ここが海鮮料理を提供する浜部渡船。降口は、少し先にある
「水床」バス停前を通り下り続け、「竹ヶ島」看板の立つ分かれ道は右手の坂道を下る。 |
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道なりに下り、左手はきれいな湾の景色。
「金目番所跡」碑の立つ分かれ道は、直進し309号線を進む。分かれ道を左折すると、竹ヶ島へ1.km。 |
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湾沿いの道を突当り右折し、その先で水床トンネルを出てきた右手から来る国道55号線と合流する。
合流点は、徳島県と高知県の県境で左折して高知県に入る。 |
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すぐ先で55号線と別れ右手の309号線に入り、高知県安芸郡東洋町地内に入り、「造船所前」バス停を通り漁港沿いに進む |
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のどかな漁港風景。
その先で橋を渡り、突当りを左折する。 |
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漁港沿いの309号線を進み「甲ノ浦東」バス停前を通り、突当りを右折し、道なりに進む。 |
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漁港の堤防沿いに進み「甲ノ浦西」バス停前を通り、突当りを道なりに左にカーブし、309号線を進む。 |
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甲浦小学校前を通り、橋を渡って309号線を進み、次の橋を渡る。
橋を渡って右折すると、阿佐海岸阿佐東線の終点駅、甲浦駅。 |
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橋を渡り分かれ道は左手を進み、河内川橋を渡り、道なりに左折して309号線を進む。 |
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突当りで55号線土佐東街道と合流して右折し、海沿いに左にカーブして進む。
左手は、室戸阿南海岸国定公園の美しい景色。 |
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右に左にカーブしてゆるい坂道を上り、長さ150mの甲浦坂トンネルを潜り、
出口から坂道を下る。 |
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「マイレール阿佐東線」看板の後ろに、男、女と障害者用の3つの室があるきれいな公衆トイレ。
この先、しばらくトイレがないという。
55号線を進み左側に、相間トンネル東詰休憩所。 |
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その先で、長さ288m相間トンネルを潜り、トンネル内はガードレールで区画されている歩道を歩き、
トンネルを出て55号線の坂道を下り、右に左に蛇行して下り続ける。 |
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坂がゆるやかになった分かれ道は、55号線と別れ赤い幟の立つ右手を進み、林の中を通り、分かれ道は右手を進む。 |
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その先の左側に、朱塗りの橋。
道の右側の高台に、東洋大師(明徳寺)。
東洋大師(明徳寺):弘法大師が、この地に立ち寄ったとき、住人が水が涸れて大変困っていると訴えた。
弘法大師は谷間に錫杖を突き立てて加持祈祷を行なったところ、水が湧き出て滝となった。
この滝は二度と涸れることはないと村人に言い残して、弘法大師が立ち去った。
この滝の前に建立されたのが、東洋大師明徳寺。
朱塗りの橋を渡り、突当りを右折する。 |
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野根まんじゅうで有名な野根を通り、左側に「東洋町野根地区防災活動拠点施設」立派な白い建物。
防災体制完備ですね。
元祖野根まんぢう福田屋前を通り、「みなとくぼ」橋を渡る。 |
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すぐ国道493号線を横断し、野根川にかかる「車両通行止」橋を渡る。
昔よく見られた手摺の低い橋は、いかにも疲れているように見え、車両通行禁止は納得。長い間お疲れさま。 |
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橋を渡り終え左折し、道なりに右にカーブして突当りに出て右折し、海沿いの国道55号線土佐東街道を進む。
これkらずーっと店も自販機もなく、ドリンクに飢える。 |
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ここからの55号線は、アップダウンと蛇行を繰り返しが延々と続く単調な道で、忍耐強く淡々と進む。
坂を上り切ったとろに、「室戸阿南海岸国定公園 伏越ノ鼻」案内板。続く海岸通り。
その先の小さな橋を渡り左にカーブする右側に、休憩所。 |
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休憩所、電話ボックスともうひとつの休憩所、そして小さな庭。
称して、「ごろごろ休憩所」。
ごろごろの地名の由来(要約)(国土交通省四国地方整備局土佐国道工事事務所 案内板):
その昔、四国遍路の難所として、ピンポン玉から漬物石くらいの大きさなの丸い石がゴロゴロしている所、ということから
ゴロゴロ石と呼ばれ現在の「ゴロゴロ」に至った。
この辺は、黒潮が岸部まで迫ってくるので波も荒くその時期になると、ゴロゴロ―ゴロゴロ―と石のころがる音が聞こえる。
ところで余談ですが、こんなところと思うところに電話ボックス設置されていることがあるが、
公衆電話は、法律で500mに一カ所設置することになっているとか。知らなかった! |
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55号線土佐東街道を進み、淀ヶ磯橋を渡り、右手に赤い幟。 |
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「ご参拝ご苦労さまです トイレと水があります ごゆっくり休憩して下さい 即身成仏 法海上人堂」立看板。
ベンチが2つ、ちょっと上にトイレと水道、そのまた上に法海上人六角堂。ちなみに、この六角堂の管理は、東洋大師明徳寺。
法海上人:昔ここに木賃宿があり、廻国行者法海上人が宿泊した。
たまたまその日の夜、宿の家族たちは野根の神祭に出かけ留守になり、法海上人一人だけになった。
翌朝、家族が帰ってくると米びつの中は空っぽで、法海上人に疑いがかかった。
上人は知らぬと言い張ったが、
ついには「無実の証に亭に入る」と言って裏山に穴を掘り、生きながら墓に入り即身仏になってしまった。
その後、法海上人は大漁の神様として崇められるようになった。 |
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55号線を進んで室戸市佐喜浜町に入り、その先右側に休憩所。道端に、何故か大根の花の群れ。 |
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淡々と坂道を下り佐喜浜入来地内の分かれ道は、しばし55号線と別れ右手の道に入り、
田園風景の中を進み、丁字路を直進する。 |
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丁字路の先すぐ右側に、「佛海庵」。
佛海庵(風化して文字がかすれている案内板):
佛海は伊予北条市の生れ、宝暦10年(1760)この地に駐錫し佛海庵を起こして、淀ヶ磯難渋の遍路を救い、衆生教化に尽した。
宝筐印塔を建て明和6年旧11月1日塔下暗室で即身成佛した。70才。
生前全国霊場を巡り修行して木食の境界に入り、四国八十八ヶ所巡拝24回に及び地蔵尊像彫刻三千体に達したと言う。
ひなびた昼下がりの道を進み、突当りで55号線に出て右折する。
野根で55号線に出て以来、店も自販機のなく喉がカラカラ。
その自販機がこの55号線に出たところの左手約100mくらいのところにあったが、戻るのは癪につき無視。
この先しばらく我慢。 |
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55号線を進み、「根丸坂」バス停前を通り、その先の分かれ道は55号線と別れ左手の道に入る。 |
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道なりに進み、集落に入り、右側の佐喜浜八幡宮前を通る。 |
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その先の突当りを左折し、佐喜浜川にかかる佐喜濱橋を渡る。 |
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橋を渡り終えて丁字路を直進し、四国銀行看板がいやに目立つ通りを進み、佐喜浜漁港沿いの坂道を上る。 |
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突当りで55号線に出て左折し、ゆるい坂道を下り、その先の分かれ道は55線と別れ右手の細い道に入る。 |
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狭い家並の道を一直線に進み、突当りで再度55号線と合流して進み、この時間帯殆ど車の通らない55号線。 |
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右にカーブして海岸沿いに進み、右側の赤い屋根がロッジおざき。 |
今日は、ここまで。 時は、15:22。 |
今朝出発のはるる亭から、17km(水床トンネル迂回距離を加算していない)、 所要時間約7時間。
薬王寺から、約16時間30分。 |
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今日の宿泊 |
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ロッジおざき (1泊2食付 6500円) |
ここは、若い美男美女ご夫婦の、心のこもったやさしいおもてなしにつきる。特に奥さんはことのほか美人。 |
玄関ドアーを開けると、すぐご主人が金剛杖を洗ってくれる。 |
テーブルの上には、ウエルカムフールツが、よりどりでいただける。本当に、気持ちよく入館できる。 |
6部屋で、今日は満室。
宿泊客は、全員歩き遍路。夫婦は、2組。1人は、男3名、女1名。女1名は、前日はるる亭で一緒だった人。 |
男3名のうち、1名はオーストラリアからの40~50代の人 |
オーストラリア男性が、玄関ドアーを開けて英語で話すと、すばやく奥さんが飛んでいき流暢な英語で対応。 |
これからの遍路宿は、英語対応も必須という場面でした。 |
設備は古く、例えば脱衣室と電気洗濯機が一緒のスペースだったりで、設備的にはいまいちであるが、 |
トイレが、最近改装され大小とてもきれいな水洗トイレになっているなど、順次改善されているよう。 |
それよりなにより、前述のご夫婦のやさしいおもてなしが、全てに勝る。 |
料理は、全て手作りのもので、中でも金目鯛の煮つけはとても美味。大体、遍路宿で金目鯛など、思いもよらなかった。 |
安い料金ですから、1匹とはいかず半身ずつでしたが、味は伊豆の温泉地のそれに負けず劣らず。 |