歩く四国八十八カ所
            i-愛ロマンチカ
   
涅槃の道場-香川県(讃岐)
第8回2日目 2015.11.30(月)
          
84番屋島寺(5.4km ) →85八栗寺(6.5km)→86番志度寺(7.0km)→87番長尾寺
参考資料:「四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)(解説編)」 へんろみち保存協会編
                                
    
85番志度寺(7.0km) →86番長尾寺
志度寺仁王門出発、14:34。
常楽寺前を通り参道を出て左折し、さぬき市志度地内を道なりに進み、志度信号交差点で志度街道を横断して県道3号線を進む。
JR高徳線踏切を渡り、道なりに進みゆるく左にカーブしてその先の分かれ道は右手に入り、脇道を進む。
突当りで、高松東道路高架下を潜り、再度3号線に出てゆるい坂道を上り、
下半身が蛇となった漁師当願の悲しい伝説の
幸田池の脇を通る。
信号丁字路を直進しその先でさぬき市造田宮西地内に入り、交通標識の立つ右側広場に、お遍路休憩所
お湯が一杯入ったポットとコーヒードリンクや多数のお菓子が多数入ったボックス。有難くいただきました。
奥に、暮当と当願の兄弟を祀った、
暮当・当願大明神
大明神の左手にある「遍路道」案内板の角から右折し、「旧へんろみち道標の立つ道に入り、
その先で用水路にかかる
を渡り、ゆるい坂道を上り右折する。5
道なりに進み分かれ道は右手の坂を上り、次の分かれ道は真っ直ぐ進み、左に右にカーブする。
突当りを左折し、すぐ右折して、畑道を進む。
道なり進み、住宅地を通り、その先で県道3号線を斜めに横断して反対側の細い道に入る。
住宅地を進み、道なりに右にカーブし、住宅地を進む。
その先左側に、日を限ってお願いすると功徳がいただけるというお地蔵さまが本尊の八十七番奥の院玉泉寺
左にカーブし
住宅地を通り、突当りで車道を横断して橋を渡る。
道なりに進み、突当りで県道3号線左斜めに横断して反対側の広瀬橋の袂から右折する、
広瀬橋から、長尾寺まで1.8km。
全く人も車も通らない川沿いの道を進み、さぬき市長尾西地内に入り右側に「おへんろさん休憩所」。
そしてすぐ先から
左折して遍路橋を渡る。
遍路橋を渡り真っ直ぐな道を進み、住宅地に入り、突当りを右折左折する。
用水路沿いに進み、香川東部養護学校前を通り、突当りを左折する。
すぐカーブミラーから右折し、まっすぐな道を進み、突当りを左折する。
すぐ右折し、住宅街の中を通り、突当りを右折する。
古い街並みを進み、今日宿泊する「あづまや旅館」の前が、長尾寺山門。
長尾寺到着、16:15.。
志度寺から、7.0km、所要時間約1時間45分。
      
第87番札所補陀落山長尾寺 (ながおじ)  (香川県さぬき市長尾西)
開基:行基 本尊:聖観世音菩薩
739年(天平11)、行基が柳の木で約1mの聖観世音菩薩を刻み、小堂に安置したのが寺の始まり。
その後、大同年間(806~10)に弘法大師が訪れ護摩修法を行い、護符を人々に授けた。
山門は、札所に珍しい鐘付き仁王門。
山門前の、弘安6年(1283)と9年の刻銘がある重要文化財の経憧は、鎌倉時代の元寇の役の犠牲者を慰霊する石柱。
境内にある、源義経の死を知った静御前が、得度を決意し下した髪を埋めたという、静御前剃髪塚がある。
1694年(元禄7)建立仁王門 本堂 重要文化財経憧(きょうどう)
薬師堂 静御前剃髪塚 東門(昔の正門)
       
今日の宿泊
仁王門前あずまや旅館 (2食付 6000円)
今日の宿泊客は、私たち夫婦のみ。
この旅館は、遍路客に対するもてなしについてはプロのプライド意識が強く、
こういう旅館に八十八カ所最後に宿泊できたことは、とても感謝です。
設備は古くて民宿のような小さな旅館であるが、
宿泊室のある二階には、数mしか離れていないのになんと、洗面所2ヶ所、和洋のトイレが2ヶ所。。
明らかに洋の方は後で作ったもので、疲れた遍路客を思ってのこと。古くても、こんな気配りがあちこちになされている。
女将さん、甲斐がしく女将さんを手助けする娘さん、風呂当番などの裏方を担当するご主人の、3人のコラボ。
宿泊料金6000円は、八十八カ所でも最低料金で、周りの旅館が値上げしたが、値上げをしないで頑張っているとのこと。
到着すると、すぐ娘さんが2階まで生姜湯を運んできました。
生姜湯は、疲れをとるいわば薬用湯。歩く遍路にとっては、ありがたい。
夕食、朝食は、地元産の手作り料理で美味。昔から遍路客に出しているものを今でも続けているとのこと。
出された讃岐うどん」は、特別に注文して頼んだうどんを使用しているだけあって、うまい!
鶏卵はなんと黄身が2つ入った大きなもの。「お大師さまと一緒」と言う意味で、近くの養鶏所から購入しているとのこと
デザートは、バナナとミカン。
浴衣は、寒くないようにということで、なんとネル(フランネル)の浴衣!
ここまで、考えていただいているなんて、ビックリです。感謝!
翌朝、出発するとき、リポビタンDとあめ玉を、私たち一人ひとりに頂きました。
そのとき、初め顔出されたご主人から、
私たちに各1本ずつ、「四国八十七番札所正門前 あづまや旅館」名入りボールペンを頂きました。
金属製のとても書きやすいボ―ルペンで、今でも愛用させていただいております。ありがとうございました。
料金を安く頑張っているのに、
採算を度外視してただただ頑なに遍路客へのサービスを守り続けているようにしか思えません。
旅館でいただいた大窪寺までの案内図
単なる経路図でなく、いろいろな周辺情報や輦車、バス、フェリーなどの時刻まで記載。
また、この地図を、大窪寺の土産店「八十八庵」であづまや旅館でもらったと見せると、土産が5%引きになる。
    
85番八栗寺~86番志度寺 88番大窪寺
八十八カ所
徳島県 高知県 愛媛県 香川県