歩く四国八十八カ所
               i-愛ロマンチカ
   
涅槃の道場-香川県(讃岐)
第8回2日目 2015.11.29(日
          
83番一宮寺(14.1km ) →84番屋島寺
参考資料:「四国遍路ひとり歩き同行二人(地図編)(解説編)」 へんろみち保存協会編
                       
今日は、屋島寺だけの札所で距離も短い。時間的に余裕があるので途中栗林公園に立寄る計画を立てていたが、
甘い考えで、時間がなくなり栗林公園へは行けなかった。
その最大の要因は、一宮寺を出発してすぐへんろみち保存協会編の172号線の遍路道に疑問をもったこと。
このため、地元の人から教えてもらった道標のある遍路道を歩いたが、道標が極端に少ない上に撤去されていたりで、
分かれ道や交差点で、道標探しで行ったり来たりで、時間がとられ過ぎたこと。
この区間の所要時間は、あまり参考にならない。
屋島寺への登り道は、長く急坂も多く思いがけない体力を要した。
83番一宮寺 →84番屋島寺
山門出発、9:08分。
余裕の行程なので、早朝の温泉に入り、朝食をとって天然温泉きららを出発。
玄関で、温泉にこられた中年の女性からミカンを2個、お接待をいただきました。早朝から、本当にありがとうございました。

山門を出て、
車道を左折する。
高松市一宮町地内の金網柵沿いに進み、住宅街に入り、突当りを右斜めに進む。
その先で県道12号線を斜めに横断して反対側の道に入り、細い道を進み、住宅街に入り花の供えられた小さお堂の前を通る。
金網柵の間を通り、突当り車道を右折し、一宮薬局脇で県道県道172号線に出る。
参考にしている「へんろみち保存協会編」地図では、左折して172号線を進むことになっている。

ここで、たまたま出会った犬の散歩をしていた地元の中年の男性曰く、
172号線は、遍路道ではない」「遍路道は、172号線を横断して進む道で、ちゃんと道標もある
「だいたい、遍路道というのは川(小川)に沿ってできているものだ」、とのこと。
「何故か、この頃みんな172号線を行ってしまう」 (これって、へんろみち保存協会編の地図のせいですよ!)
それでも、その男性にお断りして、私も地図にある172号線を進んだが、注意深くさがして歩いても全く道標はない!
172号線が、遍路道であったかどうかは私には判断がつかないが、
協会は責任をもって道標くらいは作っておいてくれたらと思う。

不安になり、約500mほど進んだところから引き返し、男性が教えてくれたように
172号線を横断して進む。
172号線出発、9:36.
これから先の遍路道は、「へんろみち保存協会編」地図には載っていないので、道標だけが頼りだが、
この道標が何しろ少なく、分かれ道や十字路では右に左に行っていちいち確認が必要で時間がかかってしまった。


県道12号線と並行な車道を進み、その先右側になんと!昨日宿泊したきらら温泉の宿泊棟
その駐車場のところに、
←ワッペン、それも2枚もある。
←方向に左折すると、入口にも↑ワッペン
この道は、昔の遍路道と確信。それに先ほどの男性がいうように
小川(用水路)沿いの道
その先で
小さな橋を渡り右手の川沿いに進む。
例えば、この小さな橋を渡ると、道は左右に分かれているが、道標なし。
とりあえず左手を進んで遍路道らしいかどうかをまず確かめてから、右手を進むということになる。
こういうことが、以降度々起きる。
結局、地図に掲載の遍路道と合流するのは、ここから約5km先の琴電琴平線三条駅付近となる。
その先で左折し、川(用水路)沿いに道なりに進み、突当りで三名町の「おさか脳神経外科病院」前に出て右折する。
横断歩道橋下を潜って国道193号線を横断して反対側の道に入、住宅の中を進み、
左側の三名神社前を通り
道なりに進む。
三名神社から約50m地点のカーブミラーで左折し、一直線の道を進み、住宅の中に入る。
住宅の外れの交差点を右折し、道なりに進んで、白塀の道を通る。
白塀の外れの和光建築事務所から左折し、道なりに進み、その先で左斜めに折れる。
突当りを右折し、集落の中を進み、次に畑道を進む。
塀の外れで交差点に出て右折し、約200m先の太田上町地内のGlitterⅡマンション前から、
道標はないが
工事中の道を左折する。
   
多分、この工事中の道の入口には道標があったのだと思うが、撤去されてしまった。
実は、道標を探しさがしでこの入口前を通り過ぎて県道280号線に出てしまった。
結局道標を見つけることができず、道に迷ってしまったと諦めて280号線を北へ向かった。
全く思いがけない偶然で、GlitterⅡマンション前に遍路道入口があることが分かり戻っ来た。
道標は、撤去されてしまうと歩くものにとっては全く手がかりがなくなるので、
工事中であればせめても仮の道標でも残してほしい。
それにしても、高松市に入ってから、道標には苦労する。
只今工事中とおぼしき道を進み、まっすぐな道、突当りで右折して小さな橋を渡る。
渡ってすぐ先で右斜めに進み、用水路沿いに進み、その先で県道280号線に出る。
280号線を横断して用水路沿いに進み、突当りでを渡り左折して用水路沿いに進み、道なりに右にカーブする。
住宅の中を進み、その先で車道を横断して反対側の用水路の右側の道に入り、道なりに進む。
その先の左折する分かれ道は左手を進み、道なりに進んで、住宅地に入る。
守田歯科医院角から県道147号線の信号交差点を横断し、反対側の細い道に入る。
ここでも道標がなく、交差点の右へ行ったり左へいったりして道標探し。
左側の「
太田百華幼稚園」前を通り、道なりに進むがいつまでも道標がない!
信号交差点で、やはり道を間違えたかと、不安いっぱい。
高松高等予備校太田寮角の交差点になんと→道標。見過ごすところでした。なお、交差点左手に、太田天満宮。
→に従い右折して
車道を進み、琴電琴平線踏切を渡り、右側に「お好み焼きたんぽぽ」看板。
ここのご主人がわざわざ2階の店から下りてこられて、ドリンクボトルを私たちに1本ずつ。
お接待でした。ありがとうございました。
次の交差点を左折し、太田下町地内に入り閑静な住宅街をしばらく歩き、前方に、高松道高架
高架下手前の電柱に、直進の↑道標。高架下を潜り、太田北中学校信号で国道11号線を横断し反対側の道に入る。
反対側の道の入口電柱に、
↑道標
ただ、この道標以降次の道標がなかなかなく、苦労の連続。
↑に従いゲオ店の横を通り、
信号交差点を直進する。
道なりに進み伏石町地内に入り、次の交差点も直進し、住宅街の中を通る。
突当りは、車道を横断してマンションの左わきの道に入り、三条町地内用水路沿いに進み、塀の間の用水路沿い道に入る。
突当りを右折し、用水路沿い道を通り、すぐ先の最初の丁字路を左折する。
住宅の中を通り、右に少し折れて道なりに進み、真っ赤な「ビューティーサロン りら」前を通る。
その先で商店街に入り、「みらい会計税務事務所」手前から左折し、すぐ先の御坊川にかかるを渡る。

実は、国道11号線を横断して以降、道標が途絶えてしまい不安であった。
遍路道は、みらい会計税務事務所前を通ってまっすぐ行くのかもしれないし、そうでないかもし知れない。
ここでは、左折して橋を渡り「へんろみち保存協会編」地図の遍路道と合流することを選択した。
橋を渡り終えたところの○印が、反対側から来る地図の遍路道との合流点で、ここから右折する。
なお、橋から約30m地点前方に見える建物が、琴電琴平線三条駅舎。
ただ、厳密なことを言うと、協会編地図では現地の道標と違い、橋に寄らず三条駅前の車道をそのまま進むことになっている。

出発した172号線から、約5.km。
時は、12:09。この間の所要時間、約2時間30分。(ただし、この時間はあまり参考にならない)
合流点から右折し、←の道標に従い上之町地内御坊川堤防道を進み、突当りで車道を横断し反対側の今里町地内堤防道を進む
道中道標もきちんとあり突当りで県道163号線を横断して、楠上町地内堤防道を進み、広い車道と合流して進む。
JR高徳線ガード下を潜り花園町地内に入り、左側に公衆トイレのある「花園ふれあい公園」。
公園の先で、琴電長尾線踏切を横断する。踏切の左手に、花園駅。
しばらく進み、信号交差点を
右折して横断する。
すぐ左折して観光通りを横断し多賀町地内に入り、右折してすぐ先の「観光橋看板から左折し、車の少ない通りを進む。
「うなぎ専門魚竹」のところで長尾街道を横断して松島町地内に入り、その先の交差点を直進して、ゆるい坂道を上る。
坂道の上り切ったところで国道11号線志度街道に出て右折し、御坊川にかかるを渡る。
志度街道を進んで木太町地内に入り詰田川西信号交差点を直進し、その先で詰田川にかかる新詰田川橋を渡り、
木太町信号交差点を直進する。
次に、春日川にかかる新春日川橋で春日町地内に入り、志度街道を進む。
続いて、屋島の全景を見て、新川にかかる新川大橋で屋島西町地内に入る。
志度街道を進み、正面に横断歩道橋
屋島西町信号交差点でこの横断歩道橋を渡り、志度街道と別れて県道150号線を進む。
横断歩道橋上から見た、
150号線
150号線を進み、相引川にかかる
大橋を渡る、
琴電志度線踏切先の分かれ道は、150号線と別れ右手を進む。踏切右手に、潟元駅。
一般道を道なりに進み、突当り県道14号線丁字路を左折する。
県道14号線を進み、東側の道池と西側の仲池の間の坂道を上る。
この辺りから、屋島寺まで約2kmの坂道が続く。
仲池には、小さな公園とトイレがある。
坂道を上り続け、屋島小学校前を通り屋島中町地内に入り、その先で一車線の坂道となり右側の遍照院前を通り、
突当りで左にカーブするところを
、直進して坂を上る。
この分岐点時間は、14:07。
も参道らしくなり、「イノシシに注意看板にはビックリ! さて、どのように注意したらよいのやら。
段々急になり、
階段が続く。
左にカーブするところに「加持水」案内板と、加持水
加持水:弘法大師が、仏天を供養し踊呪加持(呪文を読み仏の加護保持を祈とうすること)をしたといわれる水。
路傍の石碑に字が刻まれているが、弘法大師の筆跡だと伝えられている。

急坂
が続く。
何度も繰り返す上り階段
屋島東町地内に入り、その先の少し
左に折れるところのベンチの前に、「不喰梨(くわずのなし)」案内板と不喰梨
不喰梨:弘法大師が熟しておいしそうになっていた梨を1つ所望したところ、
農夫は「うまそうに見えても、これは食べられない喰わずの梨です」と嘘を言って断った。
その後、この梨は本当に石のように固くなり食べられなくなった、という。
途中、視界の開けるところからは、下界の高松の町
左に折れるところに、「
頂上まで 200m標識。もうすぐだ、頑張ろう!
最後のひと折れの坂道を登り、突当り右の階段を上ると屋島寺の仁王門。
屋島寺到着、14;45。
一宮寺から14.1km、所要時間 約5時間30分。但し、この所要時間は、参考ならない。
ちなみに、登り口分岐点からの所要時間は、約40分。
         
第84番札所南面山屋島寺 (やしまじ)  (香川県高松市屋島東町)
開基:鑑真和上 本尊:十一面千手観世音菩薩
屋島寺は、源平合戦で有名な屋島半島(源平合戦のころは離島)の標高293mの台地にあり、
本堂までは、長い急坂が続く登山道で結構体力を要する。
754年(天平勝宝6)、朝廷より招かれて唐から来日した鑑真和上が、都に向う途中屋島に立寄った。
その折り、北嶺に普賢堂を建立したのが、寺の草創。
810年(弘仁元)に弘法大師が、嵯峨天皇の勅願で寺を南嶺の現在地に移し、
自刻の十一面千手観世菩薩像を本尊として再興した。
仁王門 二天門 鎌倉時代建立重要文化財本堂
阿弥陀如来、釈迦如来、鑑真和上を祀る三体堂 太三郎狸を祀る蓑山大明神 東大門(八栗寺へはこの門から出発)
     
今日の宿泊
屋島寺のすぐ近くにある、ホテル望海荘
宿泊料金:平日一泊2食付 海側ツイン2名1室10800/人~、 特別室(洋室)2名1室11880~。素泊まり可。
半島に立つ白亜のお城と見間違う、瀬戸内海国立公園屋島城跡に立地する望海荘特別室は正面海側が全面ガラス張り。
(ホテルから)左手に、高松港と高松市街 667年築城の屋島城跡 (ホテルから)右手に、女木島
数年前にリフォームした、全8室の小さなホテル。
海側ツイン室が空いていなくて、洋間の特別室にしたが、ツインは和室もある。
このホテルのオーナーは、宿泊客に精一杯くつろいで楽しんでもらいたいということで、
設備、備品、インテリア、料理など本当にビックリするほどお金をかけていて、この宿泊料金でよいのかと思ってしまうほど。
夕食は、牛のすき焼きであったが、エビのから揚げ、わさび味湯葉などなど質も吟味し手間をかけた料理が数多くつく。
器も立派。デザートはシャーベット。
部屋からは、瀬戸内の景色が昼だけでなく夜景も素晴らしい。国立公園の散策も楽しい。
以上、よいことばかりで申し訳ないが、ただ朝食時間が遅く(確か、8時から)、遍路の旅の人にはあまり向いていないかも。
結願を目前にし、または結願して帰りに、瀬戸内の景色を楽しみ、料理を楽しむことで、
身体を休めくつろげる宿として、是非推奨したいホテル。
83番一宮寺 85番八栗寺~
 86番志度寺
八十八カ所
徳島県 高知県 愛媛県 香川県