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2015.3.6 11:32 標高560m大寶寺本堂を出発し、40段参道石段を下りて左折する。 |
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宿坊横を通り、外れから左折して坂を下り、右手から上がってくる車道と合流して、坂道を進む。 |
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右にカーブするところで左折し上り口に入る。 時は、11:35。
、山道に入り、足場の悪い坂道を上る。 |
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急な坂道で一気に上るのは、ちょっとついところ。
上り切って坂を下り小さな橋を渡り、再び坂道を上り周囲には伐採した木がゴロゴロ。 |
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上り切りって坂を下、りロープの張られた崩れかかった細い道を恐るおそる通る。
右下を見ると、まだ新しい崖崩れの跡。恐ーい! |
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坂道を下り、続いて坂を上り切ったところにテーブルとベンチ。ここから急な下り坂。 |
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上方からの土砂が流れて変色している坂道を通り、「峠御堂トンネル」青色看板の見えるところで右折して坂を下り、
県道12号線に出て右折する。この地点に標高は、590m。
時は、12:17。峠越の所用時間は、約40分。
この峠越えは、標高が大寶寺560m、峠が715m、そして県道の590mで、標高差は100数十mしかないが、
山道の厳しさが、コンパクトに詰め込まれている峠のような気がする。 |
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12号線を道なりに進み、下り坂の右側の広くなったところの右奥の「ゴルフ」看板(合成写真)から右折して、坂道を下る。
この入口には、「四国のみち」道標が目立たないように立っているだけなので、要注意。 |
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細い坂道を下り、階段を上がり、柵沿いに進む。 |
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柵の外れで、急階段を下りて、道なりに進み、舗装道に出る。 |
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道なりに進み、左側に水洗トイレと休憩所と「河合のへんろ宿」案内板。
河合のへんろ宿(要約):この辺には、当時15軒のへんろ宿が建ち並び、彼岸頃は一晩で300人もの宿泊客があった。
おへんろさんは、この河合の宿に荷物を預けて、岩屋寺を打ち終わると来た道を引き返した河合に帰っていた。
これを「打ち戻り」と言って、珍しい巡拝コースである。
坂道を下りその先の丁字路は、建屋から右折する。 |
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真っ直ぐな道を進み、突当りを左折し、住吉神社脇を進む。
この辺りは、「44番から」と「45番から」の道標→が入り乱れているので、注意。 |
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その先で県道12号線に出て右折し、有枝川にかかる住吉橋を渡って「畑野川」バス停前を通り、
分かれ道は右手を進む。 |
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民宿「和佐路」前を通り、「高木農園入口」看板(合成写真)の丁字路から右折する。時は、12:54
ここで、12号線をさらに約100mほど進み、今日宿泊する民宿八丁坂にリックサックなどを置かしてもらう。
また、甘酒を2杯御馳走になる。
13:15 戻って橋を渡り、民家の塀と川の間の細い道に入る。
この橋からしばらくの遍路道は、へんろみち保存協力会編「地図」ではなく、現地道標に従ったもの。 |
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これ道路?かと怪しんで道なりに進み、段々道らしくなり、ついには立派な舗装道路。 |
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民宿狩場苑前を通り、突当り県道12号線手前で右折して橋を渡り、草むら道を進み、
突当りで車道に出て右折する。 |
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真っ直ぐな道を進み、突当りで12号線と合流して右折し、道なりに進みガードレールの切れるところで右折する。
ここから、へんろみち保存協力会編「地図」の遍路道に戻る。 |
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山道を進み、延々と続く階段を上り、下り道。 |
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上り下りを繰り返し、里風景の道を下り、坂道を上り突当りで左折して、車道を進む。 |
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突然、左側にカワユイ子供とおばーちゃん。お名前は?それにしても本当に、最近の子供は大きいですよね。
久しぶりの建物の前を通り、分かれ道は右手の坂を登る。時は:14:02。
この右手が、「八丁坂入口」。なお左手は、古岩屋荘角の県道12号線へ繋がる遍路道。 |
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坂を上り、道なりに右にカーブする。カーブする左側に、「八丁坂」案内板。
八丁坂(要約):昔の人は、この延長2,800mの坂道を、修業のへんろ道として選んだ。
弘法大師が開いた岩屋寺は、霊場中最も修業に適した場所であるから、参道は俗界の道を行かず、
峻険な修業道として八丁坂を「南無大師遍照金剛」を唱えて登った。
険しい坂道、瓦礫道。 |
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下り坂となり、また坂を登り前方にに明り。
標高730m八丁坂峠の頂上に到着。時は、14:21。 八丁坂入口からの所要時間、約20分。
頂上には、「八丁坂の茶店跡」案内板と四国のみち道標、延享5年(1748)七島村の人たちが建立した「遍照金剛」石碑。
ギョッ、ギョギョ、木の枝につらら。登ることに必死で気が付かなかったが、寒いんです。 |
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岩屋寺へは、1.9km。ベンチの前を通り尾根道の坂下り、その先で坂を上ってまた下る。 |
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右に崖、左に崖。狭い尾根道を巨大な木の根っこが這いずり回るが、左端の狭いスペースを何事もなかったように通る。 |
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上がったり下がったりの繰り返しが続く。こんなごついところも、崖道は多い、細い尾根道。 |
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何本かの「まむし注意」標柱があったが、どう注意したらよいのやら。
坂道が急になり、次に折れ曲がりながら下る。 |
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石段を下り、巨木の間に巨大割目岩。
ここが、テレビなどでよく紹介される、白山大権現「逼割(せりわり)行場」。
神聖な修業の場ですから、無断立入りできないように、扉にきちんと閂がかけられている。脇に、逼割行場案内板。
逼割行場(要約):開山の女性の法華仙人が、弘法大師に通力を見せた跡と伝えられている。
岩の裂け目を、鎖と梯子でよじ登り頂上の白山権現に詣でる。
ここは、山岳修験者たちの古くからの行場。 |
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垂直の岩壁を前にして、さらに延々と下り、仁王門(山門)へ。 |
岩屋寺到着:15:16。 八丁坂峠頂上から、約1時間。大寶寺から、3時間30分。
大寶寺から、8.4km。 |
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第45番海岸山岩屋寺(いわやじ) (愛媛県上浮穴郡久万高原町) |
開基:弘法大師 本尊:不動明王 |
ここは、霊山石鎚山に登る道にあって、古くからの山岳宗教の行場。
その昔、岩屋寺の岩山に、女性の法華仙人が住んでいた。
弘仁6年(815)、弘法大師が修業のため山に入ると、仙人は大師に帰依し山を明け渡し大往生した。
このとき、弘法大師が木像と石像の不動明王を刻み、木像を本堂に安置し、
石像を岩場に封じ込めこめて山全体を本尊としたという。
戦火をまぬがれた、標高670mのある霊気ただよう深山の絶壁に抱かれた名刹。
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訪れてみて、清廉で品格の高い寺院であるということが、宗教に無知な私にもひしひしと伝わってくるものがあった。 |
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45番岩屋寺(29.5km)→ 46番浄瑠璃寺1 |
標高670mと高いところにあるので、何しろ寒い。
特に、この時間帯になると小雨もみぞれ(雪)混じりとなり寒さも厳しく、身体の震えが止まらない。
また、宿への到着時間を6時までにしたいということから、来るとき通ってきたへんろ道は割愛し、
基本的には足元のよい県道12号線を主体に歩いた。 |
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15:58 岩屋寺裏門を出発。
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.裏門を出て石段を下り、参道の出店の中を通り、道なりに坂を下る。 |
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直瀬川にかかる橋の手前で左折し、川沿いの道を進み、突当りで瀧池神社前に出る。 |
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神社の左側の細い道を通り、直瀬川沿いの道を道なりに進み、小さな橋を渡って右折する。 |
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坂道を上り、下って再度直瀬川沿いに進み、12号線の橋の手前からコンクリート坂を上る。 |
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上りきって12号線に出て、延長254m古岩屋トンネルの中に入り、区画された広い歩道を進んで、トンネルを出る。 |
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トンネルを出てから、左手に入り古岩屋荘近くまでのへんろ道があるようであるが、入口を見つけることができなかった。
雨が降っていると、その都度地図を取り出して見るのは難しい。
直瀬川にかかる清瀬橋を渡り、左に右にカーブしてただひたすら12号線を下る。
左側に、まだ新しい「平家之供養塔」。
壇ノ浦が近いし、この辺りには大勢の平家の落ち人たちがいたのでしょう。
そして、今も供養し続けておられるかたもいるんですね。
右手の巨大な岩山は、国指定名勝地「古岩屋」で、天気がよければ素晴らしい景観。 |
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左側に、国民宿谷「古岩屋荘」。
そのすぐ先、左側の細い上り階段は、八丁坂入口まで通じるへんろ道であるが、時間の関係で割愛。
さらに左側に、また新しい「平家之供養塔」。 |
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左側の橋の名前は、「夫婦」橋。 その謂れは?
12号線を下り続け、行くときに通った八丁坂入口に通じるへんろ道入口。
なお、この分かれ道から先の12号線は、「へんろみち保存協力会編」地図による「遍路道」 |
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幟の立つ右手は、「ふるさと旅行村」入口。
そしてその先右側「民宿八丁坂」に、寒さに震えながら 17:45到着。
岩本寺から、約2時間15分。
岩屋寺からの距離は、6.5km。
松山の今日の最高気温は、8℃。 エッ!ここ南国? この天候異常は序の口だったと、後日思い知らされるとは…。 |
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今日の宿 |
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民宿八丁坂 (一泊2日:6.800円) |
この民宿は、女将が国民宿谷の指定管理者を辞めて、始めたもの。 |
今日の宿泊客は、車遍路の夫婦1組、男性の車遍路が2人、あと2名と私たち夫婦の計7名のはず。 |
建物は、4年前に新築(その後増築)しただけあって設備的には「一般旅館」並にそろっている。 |
部屋は壁仕切り、室内洗面所、30インチ液晶テレビ、室内ウオッッシュレット、冷蔵庫、金庫、電気ポット、
ヘアードライアー、髭剃りなど。 |
圧巻は、利用できるコンセントが室内に8口もあること。
時間のかかるデジカメ電池5個などいろいろ充電しをしなければならない私にとっては、同時に充電でき本当に助かりました。 |
洗濯機・乾燥機使用は、無料。 |
風呂は、大中小の3カ所あるとのことであるが、客人数との関係かこの日は「中」だけ。 |
入浴は男性たちが終わったあとに、女性たちという順番制。
すぐに入れない妻は、まだ暖房の利いていない部屋で寒さで震えて待つ。 |
料理は、自家栽培の野菜が自慢。 |
夕食は、遍路客の要望ということで、揚げたてトンカツと特製ソース。
ただ、四国の魚料理を楽しみにしている遍路もいるんだけれど…。 |
設備も、料理も、遍路の宿としては文句のいいようない満足できるものであるが、総合的には何か物足りない。 |
勝手な想像であるが、女将の国民宿舎の経営者経験からくる、「採算重視」に起因しているのではないだろうか。 |
客に対しるおもてなしの心として、
例えば、部屋に案内するとき客が沢山の荷物を持っているときは、一つくらい持ってあげるとか。 |
寒い日は、事前に部屋を暖めておくとか、入浴も臨機応変に待ち時間を少なくして対応するとか、料理内容とか、などなど |
ほんのちょっとしたおもてなしの小さな心遣いの工夫があれば、最高部類の民宿だと思う。 |