歩く四国八十八カ所
               i-愛ロマンチカ
   
菩提の道場-愛媛県(伊予)
第6回1日目 2015.3.5(木)
 
43番明石寺(67.2km)→ 44番大寶寺
     
今回は横浜ー四国往復6回目。8kgのリックを背負って一日30km歩くのに慣れてきたと思ったら、遍路の旅はもう終盤へ
まだまだ、厳しい山道の残る旅、心して頑張らなくては。
今日は、内子駅から歩いたが、道中食堂やパンなど食料を販売している店がなく結局朝食・昼食なしの歩きであった。
(ただ、一軒だけ「セルフサービスうどん」店があったが、営業時間が14時までで間に合わず終了していた。
定休日は、金曜日。)
この区間は、食料の事前準備が必須。
この日も、道中歩き遍路姿に出会うことがなかった。まだ、シーズンではないのかも知れない。
大寶寺への遍路道は、鴇田峠経由と農祖峠経由があるが、ここでは歩き遍路向きの「鴇田峠経由」を選択している。
       
43番明石寺(67.2km)→ 44番大寶寺3
東京駅八重洲口20:20発ドリーム松山1号深夜バスで出発。 
翌5日8:31
JR松山駅着予定が、約30分早く8時前に到着。
慌てて、食料も買わず予定より1時間早いJR松山駅8:08発宇和海5号に飛び乗り、
内子駅8:35到着。
内子駅係員に、朝食をとるため近くに食堂とか食料を売っている店がないかと尋ねたら、「ない」とのこと。
ままよ、どうにかなると思ったが、結局今日は朝食も昼食もとることができなかった。
2015.3.5 9:11 前回の終点明石寺から33kmの県道54号線丁字路を左折し、
すぐ先の右斜めに下る
坂道に入り、バリケードを通り抜け車道を横断して細い坂道に入る。
を下って道なりに進み、住宅の中を通り、突当り橋の手前丁字路を右折する。
川沿いに進み、交差点で左折して橋を渡り、六日市商店街に入る。
この辺りは、江戸時代から開かれた商店街でかっては「六日市村」、「内の子村」とよばれていたところ。
大洲和紙の集散地として店を連ね、明治時代には木蝋で栄え県下では有数の町として発展した。
町並保存地区に指定され、現在でも当時の面影を濃く残している。
また古い建物だけでなく、珍しい形の新しい建物も多く、目を楽しませてくれる。
思いがけなくこの商店街で時間を費やしてしまったが、兎に角楽しい。一見の価値あり。

商店街入口に、立派な
燈籠のお出迎え。
50mほど先(写真中)左側広場奥に、
大正天皇即位を祝い大正5年(1916)に町の有志によって建設された歌舞伎劇場「
内子座」。
元の通りに戻り、右側に、え!これが旅館と思わせるほど垢抜けした建物「
旅館松乃屋」。
信号交差点の右側広場に、大きなからくり時計、休憩所と立派できれいなトイレ
信号交差点を直進し、左側にビジターセンター
続いて、明治12年フランス風建築様式で建てられた化育(小学)校の外観を踏襲して、昭和58年に作られた
内子児童館
これは、燈籠というより
行燈かな?
当時を思わせる建物「商いと暮しの博物館」。  この白い建物、なんだっけ?  右側に人形おもちゃりぼん本店
みやせスポーツショップ蕎麦下芳我邸店。
「うちこ100円商店街 3月7日(土) 開催決定ニャー!」
横断幕
ヘェー、なんでも百円なのかな~、そんなら来年また来よう。
左側に、火防地蔵
火防地蔵:六日市は宝暦12年(1762)と寛政2年(1790)に、2度も大火に見舞われた。
その度に、ここで大火が鎮火したことに火災防止を願ってこの地に地蔵堂が建てられた。

「ご休憩にお立ち寄りください 米屋」案内看板の立つ、「
5丁目の駅 楠館」。
お食事処「
たいめし吉長
商店街の外れの分かれ道は、右手を進み、ひっそりと静まり返った町中を通り、
国道56号線大洲街道の
ガード下を潜る。
その先で国道379号線と合流し、小田川にかかる内子橋を渡り、
道なりに左にカーブして379号線を進み
松山道高架下を潜る。
小田川沿いに道なりに進み、七反バス停前を通りゆるい坂道を上り、内子小学校生の交通標語の数々。
その中を代表して「美香」ちゃんの標語。
「おじさん、あわてものなのでついかくにんしないでおうだだんすることあるんだよ。
これからは美香ちゃんにしんぱいかけないように、ちゃんとみてからわたるようにしますね、ありがとう。」
右側に、休憩所にもなる立派な町営
バス停の待合所
内子町バス停には、殆どがこういう待合所があり、歩く者には大変助かります。
379号線を下り続け、延長392m長岡山トンネル
段差をつけた
広い歩道があるので安心して歩いて、トンネルを出る。
すぐ左側に、お遍路無料宿
中を覗かせていただきましたら、きれいに清掃された広い
室内に、
複数寝具、お茶セット、椅子、扇風機、石油ストーブなどなど。
中屋敷バス停を過ぎ、左側擁壁の中に花を飾られた
石仏。内子町には、こういう路傍の仏像が多く見られる。
続いて、延長190m和田トンネル
このトンネルも段差のある
歩道で安心して歩いて、トンネルを出る。
延々と続く下り坂の379号線、内子町和田出張所前を通り、
ワァーきれい、桜の花?イエイエ今の時期は
梅の花です。何故かこの辺りで見た梅の花は、ここだけでした。
掛木バス停先の小田川にかかる掛木橋のところで、379号線と別れ
左折する。
この別れる地点は、明石寺から39.5km。時は、11:18。
坂道を下り、右側の「憩いの館」屋外に「ふれ愛憩いの場」円形休憩所
道なりに
右にカーブして進む。
ガソリンスタント前を通り、林の道を進み、右下方にきれいな流れの小田川
大瀬の集落に入り、右側小田川にかかる新成屋橋袂の1丁目パークに休憩できるお堂。このお堂には、柱時計がかかっている。
道なりに進み、左側階段上に
炷森三島神社。案内板には、「とほしかもりみしまじんじゃ」とふり仮名つきで掲示されている。
確かに難解な読み方であるが、案内板の本文内容は文字が殆ど消えていて意味不明。
大瀬中央のメインストリートへ進み、外部からトイレを利用できる大瀬自治センター
右側に、
休憩できるお堂のある2丁目ポケットパーク。このお堂にも正確な時を刻む柱時計。

ここで立寄るため、亀沖米穀店角から
左折する。
ブロック舗装の道。 右側に、昔農業協同組合の米蔵で文化振興のため修理保存されている大瀬の米蔵
突当り高台に、旧大瀬村役場で明治中期の建物を改修した
大瀬の館
1階は、ノーベル文学賞作家大江健三郎の全著作品が展示されている展示室、2階の1部屋は、宿泊室(遍路客OK?)。
元の道に戻り、右側に大江健三郎生家。道なりに進み町外れの分かれ道を左折して国道379号線と合流し、
ゆるい坂道を上り
分かれ道は右手の379号線を進む。
休憩所のある河口橋バス停前を通り、道なりに右にカーブして坂道を上る。
379号線はゆるい下り坂となり、「たかた工房」店角に「
曽我十郎首塚登山口 徒歩20分」案内板。
時間がないので遠慮して先へ進み、右に大きくカーブし左にカーブして坂道を下り、
小田川にかかる「八王橋」のところの
分かれ道は左手へ進む。
道なりに坂道を下り、右にカーブして再度379号線と合流して坂を下り、
小田川にかかる中屋敷橋の
分かれ道は、左手へ進む。
ひっそりした坂道を下って右にカーブし、小さな集落の左側に千人宿記念大師堂
堂内を拝見したら、きれいに清掃された部屋に複数の寝具、座布団、テーブルなどと柱時計がかかっていた。
実は、翌日この大師堂に宿泊したという一人遍路の青年と出会ったが、さすがにちょっと寝不足気味のよう。
小田川沿いに道なりに進み、左側に昭和56年に再新築された楽水大師堂
民宿来楽苦の前を通りゆるい坂道を上って、右手の小田川にかかる筏流し橋からくる国道379号線と合流する。
379号線の坂道を下り、左に大きくカーブし右にカーブした分かれ道は、左手の坂を下り、
休憩所のある梅津バス停前を通る。
突当りで379号線と合流して左折して進み、橋の手前で左折し、坂道を上る。
右側に、「お遍路さん休憩所 おつかれ様です 少し休んでいかれませんか看板。ありがとうございます。
さらに上り、一ノ瀬橋の前で車道を
横断して坂道を下り、集落の中を進む。
吉野川橋を渡り、丁字路を左折しインタネット口コミで悪評高いさかえや旅館前を通って鴇田峠への遍路道を進む。
なお、丁字路を直進するのは、農祖峠への遍路道。
この丁字路地点が、明石寺から46.9km。 時は、13:44
右にカーブし、山裾を通り、突当りを左折して進み左側にトイレと遍路小屋
ちょっと変わった造りの遍路小屋第38号シャワー設備まであるとは、超ビックリ。
突当りで、吉野川トンネルを出てきた
国道379号線と合流して右折する。
休憩所のある吉野川バス停前を通り田渡川沿いに進み、、内子町吉野川地区の坂道を下る。
さらに、人家の全く見当たらない
坂道を延々と下る。
休憩所のある宮之谷口バス停前を通り、「セルフうどん立看板(合成写真)。
ようやく朝食にありついたと思ったら、「営業時間11~14時、
本日は終了しました」とある。なお定休日は、金曜日。
確かに、今は14:31。仕方ないか。
坂を下り続け、
分かれ道は左手の379号線を進み田渡川にかかる新中田渡橋を渡る。
さらに下ると、突然手入れの行き届いたきれいな花壇。ただ何故、ここにだけ?の疑問は残る。
「42号線分岐」
交通標識の下を直進し、左側に薬師堂
そしてトイレ、休憩所のある「無料お買い物バス坂道を下り続ける。
田渡川にかかる落合大橋を渡り、落合トンネルに入り、トンネルを出たすぐ先の丁字路を右折し、
379号線と別れて
県道42号線を進む。
今日は、ここまで。 明朝、この丁字路から出発。
丁字路地点が、明石寺から53.6km。 時は、15:27。今朝出発してから、約6時間15分。
明石寺から、延べ約15時間30分。
      
今日の宿泊は、ここから約1.5km離れたたちばな旅館。
丁字路左角にある
休憩所で迎えの車の待ち合わせ。電話をすると、女将さんの車が飛んでくる。
ちょっと距離が離れていても、全く問題なし。
            
今日の宿
たちばな旅館 (一泊2食付 7,500円)。
真っ先に、女将さんが金剛杖を洗ってくれる、遍路宿のプロ意識。
は玄関(車の陰になっている)を含め、都会の喫茶店のそれと見間違うほどのシャレた造り。
建屋は、15年前に大工が凝りに凝って建てたというだけあって、
内部はゆったりとした心落ち着く造りで、清掃も隅々まで行届いている。トイレが、ウオッシュレットには感激!
建屋の一階は、コンクリー造なので地震には絶対大丈夫と、女将の言。
通された部屋は、床の間付12畳。広ろーい、どう使えばよいのやら。
それも、事前にエアコンと石油ストーブのダブルで暖房をしておいていただきました、幸せ!
今回は、連日寒い日ばかりであったが宿泊した6軒の宿のうち、
事前に暖房をしておいてくれたのは、ここと湯浦温泉のホテルのみ。
料理は、仕出屋も兼ねているだけあって質も量も充分満足できるもの。
ちなみに、夕食は、刺身、グラタン、ハンバーグ、サザエの壷焼、酢の物2種類、おひたし、煮物、吸物、漬物、
デザート(みかんとイチゴ)
朝食は、5品+味噌汁+漬物+納豆+ノリ
こんな素晴らしい旅館なのに、女将は、「後継者がいないのであと何年続けられることやら?」 と悲しい話。
まだまだお若いんだから、再開した喫煙を再度禁煙し、遍路する人たちのためにいつまでも長く続けて下さい! 
お願いします。
   
44番大寶寺2 44番大寶寺4
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