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正面松山道高架手前左側に、十夜ヶ橋永徳寺。
永徳年間(1381~1384)の開創、火災で焼失し現在の本堂は1846年に再建されたもの。
この地に弘法大師が立ち寄ったとき、農繁期ということもあって宿をとろうにも泊めてもらえる家がなかった。
日も暮れ、大師は小川にかかる橋の下で野宿をした。
その時の夜の長さを大師は 「ゆきなやむ浮世の人を渡さずば 一夜も十夜の橋と思ほゆ」と詠じ、次の地に旅立った。
以来、大師が野宿した上に架かる橋は、「十夜ヶ橋」と呼ばれるようになり、
大師の睡眠を妨害してはいけないということで、「橋の上では杖をつかない」という慣わしになった、という。
境内に隣接し、立派できれいな水洗トイレ。 |
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対岸の十夜ヶ橋の下が、弘法大師が野宿したというところ。
ここに、眠る大師像が2体(右は、布団のようなものがかけられたいる)あり、頭は違う方向を向いている。 |
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この橋の下は、広いスペースがあり野宿できるようになっている。野宿用ゴザは、納経所で貸してくれる。
橋の上に戻り、本降りになってきた56号線を進み、分かれ道は56号線と別れ左手を進む。 |
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JR予讃線踏切を横断し、続いて松山道高架下を潜り、稲田橋を渡り、新谷町の古い家並の中の道を進む。 |
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赤い交差点を直進して、県道230号線と合流する。左側に、「平成10年 奉地蔵尊傾斜復元」碑の立つ地蔵尊。
どうして傾いてしまったんだろう。個人の方が復元されたようだけれど、信心深い方なんでしょうね。
雨も段々本格的、凄さを感じる山々。 |
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帝京第5校前を通り、一直線の230号線、分かれ道は230号線と別れ右手を進み、
左側に「休憩所 神南堂」のある突当り丁字路を左折し、56号線を進む。
この丁字路地点が、明石寺から27.5km。 |
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さすが国道と思わせる凄い交通量(写真は、常に車の居ない合間の瞬間に撮っているので、車は写っていない)、
分かれ道は、国道と別れ右手を進み、これぞ当時の街道と思わせる通り。
右側お堂に、なんと掛け時計!まさか、歩き遍路のため? |
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2軒茶屋集会所前を通り、突当りで再度56号線に出て、右折してゆるい坂道を上り、途中大洲市から喜多郡内子町に入る。
信号のところで左側に横断し、右折して歩道を進む。 |
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左側ヤマザキショップ前を通り、角から細い坂道を下り、次の車道を横断して細い道に入る。
この坂道地点が、明石寺から29.4km。 |
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コンクリート道、草むら道、落ち葉道。 |
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細い山道、畑のある道、道なりに進み突当り丁字路を左折する。
この、自然に恵まれた道は、天気がよければ絶好のハイキングコース。
車の轟音で会話もままならい56号線など、進むべきでない! |
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雨の道を道なりに進み、突当り丁字路を右折し、ゆるい坂道を下る。 |
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内子運動公園を右にカーブし、左にカーブするところに、トイレ。公衆電話前を、左にカーブする。 |
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右にカーブし、大きな池沿いに下り続ける。
カワユイ黒鳥! 黒くて見分けがつかないよ~。 そうでしょうとも、私、一羽二役しているんだもーん。 |
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池のガードレールの切れたところで、右の細い坂道(写真中)に入る。
分かれ道左手に、弘法大師が泊まるかどうか思案したという「思案堂」。
坂道を、下る。 |
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道なりに進み、JR予讃線のガードを潜り、住宅の中を通り、
その先でちょっと右にカーブし、県道54号線の丁字路に出る。
遍路道は、丁字路を左折しすぐ右斜めの道に入るが、今日はここまで。
54号線丁字路地点は、明石寺から33km。 時は、11:29. 今朝出発 7:50。 所要時間 約3時間30分。
明石寺から、延9時間30分。
JR内子駅から、松山駅に出て、横浜へ。内子駅は、丁字路を右折してぐの右側。
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内子駅から松山駅へ |
内子駅発11:40 特急宇和海10号 松山着 12:13 運賃(含特急券) 1,830円。 |
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JR内子駅 |
駅前蒸気機関車 |
内子駅前(プラットホームから) |
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付録 道後温泉 |
松山では、19:20発 深夜バスまで半日の時間。外は雨で観光もままならず。 思いついたのが、道後温泉を訪ねること。 |
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JR松山駅前から、伊予鉄電車で道後温泉駅まで25分。
電車待ちしていたとき、年配の女性が、お接待ですと、「千円札」。余りにも高額で、ご辞退申しあげたのですが、
ご自分も2回八十八ヶ所を回られた由。
滅多にない機会だからと、「是非受け取ってください」とのお言葉に感謝して、いただきました。
本当に、ありがとうございました。
電車は、市街を通り、道後温泉駅へ。 |
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雨の伊予鉄道後温泉駅 |
入線中ぼっちゃん列車 |
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道後商店街アーケード入口 |
アーケード商店街 |
商店街入口右側、からくり時計 |
道後温泉とは |
日本最古の温泉地で、大国主命が重病の少彦名を入浴させて全快させたとか、596年に聖徳太子がら来浴した、
などの言い伝えがある。 |
小説「ぼっちゃん」の作家夏目漱石は、この温泉地に幾度となく通ったという。 |
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アーケード商店街に入り、突当りを右折した正面に、国指定重要文化財道後温泉本館 |
本館は公衆浴場で、休憩室の種類で4つのコースがある。 |
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一人1580円(利用時間1時間20粉)の個室休憩室は、3階廊下の両側にある。
奥の、右側に「漱石ゆかりの坊ちゃんの間」と窓からの外の景色。 |
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本館北側と北側にある玉の石。
玉の石伝説:大国主命が、重病の少名彦命を入浴させたところ、たちまち全快し玉の石の上で踊ったと伝えられる。
本館東側の、皇族専用出入口。 |
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グルメ |
道後温泉本館前アーケードにある、伊予の郷土料理「魚武」 |
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昼食でぶらりと立寄ったこの店は、昨年末開店したばかりの木の香りのする店で、係の女性は松山美人ばかりで親切丁寧。 |
注文した、いなり付「魚武海賊うどん」(税抜き950円)は、
ホタテなど10数種類の魚貝類が盛り沢山のボリューム一杯で美味。 |
正直、こんな美味しいものをいただけるとは、思いもよらなかった。絶対、お勧め。 |
調子に乗って、夕食もこの店。 |
「鯛釜めし」(税抜1000円)を注文。「ご注文をいただいてから火をつけます」と、味にこだわり。 |
係りの女性が、「店長からのお接待です」と、私たちそれぞれに「おすまし」と「茶碗むし」。 |
昼食時の私たちを、覚えていてくれたんですね。ありがとうございます。鯛釜めしともども美味しくいただきました。 |