歩く四国八十八カ所
            i-愛ロマンチカ
    
菩提の道場-愛媛県(伊予)
第5回3日目 2015.1.24(土)
        
40番観自在寺(50.2km)→ 41龍光寺(2.6km)→ 42番仏木寺(10.6km)→ 43番明石寺
      
愛媛県に入ると、厳しい山道が多くなると聞いていたが、確かに毎日峠越えばかり。
今日の松尾トンネル峠越えは、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」の類かも。
            
40番観自在寺(50.2km)→ 41龍光寺2
2015.1.24 7:12 昨日の終点、 遠近川にかかる花本橋を渡り56号線に出て右折したところを、出発。
昨日の強風も全く止み、ちょっと涼しすぎる
56号線を北へ向かう。
「へんろ道」道標に、「
このまま国道をまっすぐ600m トンネル口左側に登り口あります。」と朱書き。
そして、「
熱田温泉の里 津島町へようこそ 日本一の真珠とハマチ町」看板。真珠とハマチ、全然知りませんでした。
松尾トンネルの左側の白い舗装道を上り、上り切ったところ左側に休憩所
3日目にして初めて出会った、遍路姿の男。顔中ひげだらけでもう何本吸ったのか、
もうもうとタバコの煙がこちらまで臭ってくる。
タバコもヒゲも苦手なので、す通りで休憩所の裏から左折し、草むら道を進み
林の中に入り坂を上る。
時は、7:46。
山道は、結構険しく足元も悪い。危険な崖道にはロープが張ってある。
岩道、ようやくなだらかに、階段を上り舗装道に出て右折する。
時は、8:06. 上り始めてから約20分。
舗装道を進み、すぐ先で左折して山道崖道を上る。
階段を上り、車道に出て左折し、ゆるやかな坂道を下り続ける。
突当り丁字路手前左側に、へんろ小屋・26号。ここに井戸もあるが、飲料不可。
突当り丁字路には、斜めになった「
ここが頂上です道標(合成写真)。
ウッソー、ずーっと下がってきましたよ。頂上って一番高いところを言うんじゃないんですか? 
いいじゃないの、お堅いこと言わないこと。
道標に従い、左折して
坂道を下る。
竹林の道谷道を下り、前方に明り
下り切って、細い舗装道
時は:8:40。 峠登り口出発7:46  所要時間 約1時間。
道なりに進み、ただ今道路工事中で右折して
仮設橋を渡り、左折して仮設道を進み突当りで細い道に接続して進む。
(道路工事が終わると、ちょっと様子が変わるかも知れない。)
右側に、「悪代官から 遍路道を守ろう!大看板。突当りは、「産業廃棄物中間処理施設敷地
迂回道も見当たらず、たまたま今日は土曜日で休日なのか、工場に人影なし。仕方なく(?)敷地の中を、まっすぐ突っ切る。
ところで、「悪代官」とは古風な表現だが、誰が代官なんだろう?
敷地を出て車道と合流し、
直進する。
すぐ先右側の「へんろ道」道標から右折し、細い橋を渡って林の中に入る。
時は、8:50
左の崖下直下は、急流。危ないところには、ロープ
この山道の
難関のパズル。左下は崖、ようやく体を捻じ曲げて木々を潜り抜ける。
木の間から下を見ると、真っ逆さまの崖。こんどは斜めに道を塞ぐ大石を4つ足で越える。
ちょっと、脅かし過ぎてごめんなさい。普通に注意すれば、木も石も何の問題もありません。
山道を進む。
山道を下り、舗装道にでて右折し左に右に曲がり、「庚申堂への遍路道案内板の右側から山道を下る。
庚申堂への遍路道(要約):この遍路道は、「灘道」という。宿毛街道(遍路道)は、伊予に入ると、
一番西寄り海岸沿いの「灘道」、宇和島藩の官道「中道」、一番東寄りで篠山を越える「篠山道」の3つのルートに分かれる。
この庚申堂遍路道「灘道」は、昔の偲ばせる貴重な道となっている。
道なりに下り、分かれ道は右手の山道を上り、下って民家の前の丁字路に出る。
右側高台に、弘法大師由来の伝承による青面金剛が本尊の
柿ノ木庚申堂
丁字路を左折し、細い道を下り、舗装道路に出て左折して橋を渡り、突当りの県道46号線を右折する。
県道46号線を進み、宇和島道路高架下を潜る。
56号線手前の交通標識のところで、
左折する。
この地点で、観自在寺から31.8km。
へんろみち保存協力会編「地図」では、ここは56号線にでることになっているが、現地道標に従った。
以降、「地図」では56号線を進むことになっているが、現地道標はところどころで横に出入りするので、それに従った。
一般道を進み、右側に「お遍路休憩処 2km先 釣具内 本家とらや立看板
その先で、来村川沿いに進み
国道56号線宿毛街道に出て、左折する。
56号線を進み、約600m先の「西松屋」の前の分かれ道は、56号線と分かれ右手を進み、
派手な
黄色建物脇を通る。
突当りで、56号線と再度合流して進み。
右側に先ほど立看板のでていた「
つり具。店の前に「本家とらや 四国へんろ休憩地立看板
美人母娘のやさしいおもてなし。コーヒー、日本茶、茶菓子、お土産にミカン。トイレまでお願いできました。
本当にありがとうございます。
薬師谷川にかかる普達橋を渡り、薬師谷入口交差点を横断して右折し、すぐ先の交差点を左折する。
まっすぐな舗装道を進み、突当りで国道56号線と合流して進み、信号で右にカーブする。
商店街の56号線を進み、歩道上の「四十一番 四十番道標の方向矢印は90度違っている。設置間違い?
宇和島警察著から約200m先で56号線と分かれ、店舗の角から
右折する。
汐田橋を渡り、元結掛町住宅の中を進み、大きな「馬目木大師看板
すぐ先の小路を右折し、広場に「馬目木大師」。
馬目木大師(まめきだいし)由来:弘法大師の開かれたという九島鯨谷の願成寺は、観自在寺の奥の院であったが、
離れ島であったため1631年(寛永8)にこの地の元結掛の大師堂に移した。
その後、願城寺は他へ再度移ったが、大師堂は馬目木大師として現在も残っている。
馬目木大師と呼ばれるのは、弘法大師は鯨大師を作られたものの、海を渡って九島までお礼を納めに行くのは不便なので、
宇和島の海岸にあった渡し場に遥拝所を設けられた。
そして、「これに札をかけよ」といって、そこに馬目木(ウバメガシ)の枝を立てておかれたら、
いつしか根付いて葉がしげるようになったことから、という。

元の道に戻って進み、
突当り丁字路を右折する。
神田川沿いに進み、左折して勧進橋を渡って、商店街の中を進む。
分かれ道は、左手を進み、突当り丁字路を右折、すぐ左折して正面の城山へ向かってまっすぐな道を進む。
城山頂上には、
宇和島城
宇和島城:1601年(慶長6)藤堂高虎が築城し、高虎が今治に転封となってのち、
奥州仙台藩主、伊達政宗の長子秀宗が宇和郡10万石を賜り、元和元年(1615)に入城。
その後、”伊達十万石の城下町”と呼ばれ、四国西南地域の中心として発展してきた。
突当り丁字路で国道56号線宿毛街道に出て右折し、市街地中心部に入り最初の信号から左折して56号線を進む。
左側に、
高速バス乗り場。ここで、水洗トイレを借用。
横断歩道橋、宇和島郵便局そして宇和島消防署を通り、県道269号線との信号交差点から右折して横断し、
反対側の「
すずらん看板の商店街の細い道に入って進み、その先でクロスする商店街アーケードを潜り抜ける。
宇和島信用金庫前を通り、新町1丁目交差点を直進し、下辰野橋を渡り、突当り丁字路を左折して、
車道を進む。
龍光院前を通り、電柱の道標に従い右折して細い道に入り、道なりに進み高架を潜る。
すぐ先丁字路を左折し、住宅の間を通り、突当り丁字路を右折し、合同庁舎前を通り、次の丁字路を左折する。
JR予讃線踏切を横断し、(宇和島駅は、踏切左手約200m)
踏切から約70m先
交差点を右折して住宅街の中を進み、突当り丁字路を左折する。
丁字路右角に、「恐ーいおじさんの顔石像。本当に恐いんだから。
すぐ丁字路を右折して進み、JR予讃線の
ガード下を通り、信号のある分かれ道は左手を進む。
「泉町」バス停前を通り、次の分かれ道も左手を進み、やはた橋を渡り、JR予讃線踏切を横断してしばらく道なりに進む。
この踏切地点が、観自在寺から41.5km。
丸山橋を渡り、その先の信号交差点で県道57号線に出て右折し、ゆるい坂道の57号線を上り、
「へんろ宿もやい」続いてクアホテル前を通り、坂道を右に左にカーブして上る。
道はアップダウンを繰り返し、「
鳥越バス停辺りから右側の光満川沿いに下る。、
このとき、車が近寄り運転している中年の男性から、お接待で大きな干芋を1パック頂きました。
とても珍しいもので、美味でした。ありがとうございました。
歩行者は左側歩道へ渡ってください この先右側に歩道はありません 愛媛県立看板
左側に渡り、その先左側に「
ヘンロ小屋・光満・第二十一号」。
そして「トイレあんない 百m先左側にお遍路さん用といれがございます」
その通りに、その先にわかりやすく大きな立看板で「
お遍路さん用トイレ」。ご親切、ありがとうございます。
馬根バス停前を通り、「いらっしゃいませ みま町歓迎大看板。お邪魔します。龍光寺はもう近い。
ゆるい坂を上り、右に大きくカーブし
「窓峠跨線橋」渡り、左にカーブして坂道を下る。
信号交差点を横断し、JR予讃線を跨ぐ駅前跨線橋を上る。右下方に、務田駅

今日宿泊する、「民宿みま」は、この信号から左折してすぐのローソンの隣。
ここで、民宿みまに立寄り、荷物をおかせてもらう。
橋を下りて、田圃の中の一本道を進み、突当り丁字路を左折し、すぐ先「四十一番龍光寺」石柱の立つ角を右折する。
のどかなを進み、観光バスが停車する広場で、「お食事処 長命水」手前から左折して参道に入る
なんと、参道入口に
鳥居
疑問に思いながら、参道を進み、
左側に「
無料 おへんろさんへ お休み処 お気軽に 加藤商店」看板。
残念ながら、みつけることができませんでした。
突当りに、
参道階段
時は、14:23。 今朝出発7:12 所用時間 約7時間  観自在寺から約15時間30分
                          
第41番札所稲荷山龍光寺(りゅうこうじ)   (愛媛県宇和島市三間町)
開基:弘法大師  本尊:十一面観世音菩薩  

807年(大同2) 弘法大師がこの地を巡錫した際、白髪の老人に出会った。
その言動から五穀大明神の化身と思い、その姿を刻んで稲荷大明神として祀ったと伝わる。
神仏習合の寺として、三間の稲荷として親しまれていたが、神仏分離で旧本堂は稲荷社とされ、
現在の本堂は新たに建立されたもの。
(参道入口の鳥居の意味がわかりました。)

本堂 旧本堂の稲荷社
参拝を終えて納経所に入る。納経帳を差出し、寺名と朱印をいただく。
終えてから、次の42番仏木寺への道を尋ねたら、「そこに書いてあるでしょう」と、台の上の案内図を目で示す。
納経所へ入ってから初めて発したこの言葉。他に人がいるわけでもなく、忙しいわけでもないのに、この人ホントにお坊さん?
        
41番龍光寺→42番仏光寺(2.5km)
出発 14:44。参道階段を下りてすぐ右折し、細い道を進み、駐車場に出て突当りの階段を上る。
(納経所の人も、「参道階段を下りて、すぐ右折する」と、たったこれだけ言えば済むことではなかったか。)
上り切って左折し、道なりにを上り、右にU字にカーブして墓場を約3/4周し、林の中へ向かう坂道を上る。 
上り切ったところに、「右へ四十二番近みち道標に従い、右折して坂道を下る。
を下り切って、畑の中の道を進み、突当りで県道31号線に出て右折する。
県道31号線を道なりに進み、仏木寺バス停前休憩所から右折し、参道階段を上る。
時は、15:32  龍光寺から約50分。
   
第42番一か山(「か」は王偏に「果」)仏木寺(ぶつもくじ) (宇和島市三間町)
開基:弘法大師  本尊:大日如来

807年(大同2)弘法大師)がこの地で牛を引く老人にすすめられて牛の背に乗って進むと、
唐を離れる際に有縁の地を求めて東方に向かって投げた宝珠が楠の大樹にかかっているのを見つけた。
そこで、この地が霊地であると悟り楠木で大日如来を刻んで、眉間に宝珠を埋納めて本尊とし、堂宇を建立した。。
牛の背に乗ってこの地に至ったというところから、家畜守護の寺とされている。
地元民には、「牛の大日さん」として親しまれている。

仁王門(山門) 1728年(享保13)再建本堂
1688~1704年(元禄時代)に再建された、珍しい茅葺の屋根の鐘楼堂
昭和56年建立
七福神尊像
参拝を終え納経所へ。「遠いところご苦労さまです。」との声。そして「お菓子とミカンをどうぞ」。その親切さに、感動!
      
42番仏木寺(10.6km)→43番明石寺
まだ時間があるので、とりあえず明石寺への距離を稼ぐことにして、出発。
                         
42番仏木寺(10.6km)→43番明石寺1
仏木寺出発、15.57。 
仏木寺を出て右折し、
県道31号線を北西に向い、約600m先で左折し、歯長橋を渡りゆるい坂道を上る。
歯長橋地点が、仏木寺から0.8km。
坂の左下に大きな溜池。道なりに坂道を上り、右にカーブして分かれ道は右手を進み歯長峠へ。
今日は、ここまで。
時は、16:13。 仏木寺から所用時間 約30分。
今日の宿泊「民宿みま」に電話して、車で迎えに来てもらう。
明日は、車で今日の分かれ道まで送ってもらうことに。
             
今日の宿
民宿みま (一泊朝食付 4,700円)
 この日は、たまたま親類の人たちが泊りに来ているということで夕食なし。通常、2食付で6,500円
3部屋の民宿。主人は、背の高い優しい若い独身男性。
この日、私たち夫婦以外に一人の宿泊者がいたが顔を合わせていないので、遍路の人かどうか不明。
この民宿を利用する最大のメリットは、どこに居てもどこに行くにも、車で送迎してもらえるということ。
従って、予定より遅かったり早かったりしても、安心して旅ができる。
            
41番龍光寺1 43番明石寺2~
44番大寶寺1
八十八カ所
徳島県 高知県 愛媛県 香川県