歩く四国八十八カ所
         i-愛ロマンチカ
    
修業の道場-高知県(土佐)
第3回2日目 2014.5.16(金)
    
33番雪蹊寺(6.3km)→34番種間寺(9.8km)→35番清瀧寺
     
今日は、朝から青空いっぱいで気分爽快。
ここで大変苦労したのは、清瀧寺ふもとの土佐市高岡町内でのへんろ道探しで、
たまたま出会った人もわからないまま歩いている、とのことであった。
要するに、へんろみち保存協力会編「地図」にない道を道標ワッペンがリードしたり、
突然全くワッペンが空白となってしまう区間が出てきたり。
戸惑っていると、
地元の人が飛んできて「ここは、よく遍路の人が迷っているところ」とアドバイスしてくれる一幕も。
    
33番雪蹊寺(6.3km)→ 34番種間寺
2014.5.16 7:07雪蹊寺出発
雪蹊寺門を出て右折し、青空の下、車も人も通らないすがすがしい
県道34号線を独占して進み、
高架道路下を潜り、その先で県道278号線となり、信号のある丁字路(合成写真)は、直進する。
ちなみに、右折するとあのハルウララの高知地方競馬場。
ハルウララと高知地方競馬場:日本中を熱狂させたアイドル、ハルウララ。
1996年北海道で生まれた牝馬で、1998年11月高知競馬場でデビューし、
以降2004年8月まで走りに走ったが、1勝もすることなく110連敗の記録をつくり、引退へ。
幼少から小柄で臆病な彼女に全国から熱狂的な応援、そして当時の中央競馬のトップ騎手の武豊の騎乗。
競馬を知らない人でも、これらのことはニュースなどで多少は知っているのではないだろうか。
ただ、引退後の彼女の末路は消息不明で終わるという、悲しいお話でした。
その先右側に、「地主神社」。
地主神社:神社や寺院が建立される際に、その土地の地主神を祀るために建立された神社。
「じしゅじんじゃ」または「じぬしじんじゃ」と呼ぶ。全国的には、京都市東山区にある神社が著名。

県道14号線高架下
を潜り、左側新川川沿いの切通しの道を進む。
ゆるい坂道を上った右側に、「唐音の切抜
唐音の切抜:土佐藩の奉行職野中兼山は、現在の春野町平野一帯を灌漑し浦戸湾を結び水運の便宜を図るため
新川川の開削を計画し、慶安元年(1648)から5年をかけて完成させた。
この工程での最難関は、
諸木村の唐音の鳥坂山を長さ100m、高さ30m、幅12mにわたって切抜く工事だった。
この結果、仁淀川流域と高知城下町とが、内陸水路によって結ばれ産業が発展した。

坂を下り、内の谷川にかかる
一つ橋を渡り、左折する278号線と別れて直進して畑道を進み、
セイヨウオオハナマルハチでトマト栽培している
温室群前を通る。
突当り春野学園前丁字路を左折し、道なりに進み、その先でゆるい坂を上る。
坂を下る途中で右側の山道を上る。
この地点が、雪蹊寺から2.5km、種間寺まであと3.8km。
林の中の
山道をちょっと上がって次に下り続け、左手の視界が開けた先に多数の白っぽい温室の群れ
林の坂道を下りて集落に入り、分かれ道は左手を進み、道なりに進む。
古い石碑が2基立つ分かれ道は左手を進み、田圃の中の丁字路で右折し、まっすぐ進む
突当りで高田橋を渡り、県道278号線を斜めに横断し、
種間寺まで2.9km道標が立つ道(合成写真)を進み、集落の中を通る。
その先3体の地蔵尊のある分かれ道(合成写真)は右手を進み、
次の
丁字路は直進して、新川川にかかる新川川橋を渡る。
小さな川沿いを進み、橋の袂の交差点を右折して県道279号線に入り、のどかなを進む。
分かれ道は直進し、なんとも言えない周りの風景を楽しみ、小川沿いに進む。
変則交差点を右折して279号線を進み、青空の道、左側に種間寺
8:34 種間寺到着 雪蹊寺から約1時間30分。
    
第34番札所本尾山種間寺(たねまじ) (高知市春野町)
開基:弘法大師  本尊:薬師如来
飛鳥時代(592~710)、大阪市天王寺を建立するため百済から多くの技術者が呼ばれた。
彼らが帰国の途中、土佐沖で暴風雨に遭遇する。
やむなく秋山港に避難し、航海安全祈願の薬師如来を刻み、本尾山の山頂に安置した。
弘法大師が、この尊像を本尊として創建。
唐から持ち帰った五穀(米、麦、粟、黍、豆)を境内に蒔いたところから、現在の寺名となった。
本堂(山門はない)
納経所で、尼僧(住職の奥さま?)からバームクーヘンとフルーツゼリーのお接待をいただきました。
寺院でいただくお接待にビックリ、感謝はひとしお。とても美味で、おいしくいただきました。
ありがとうございました。これが、高知県で初めていただいたお接待。
   
34番種間寺(9.8km)→ 35番清瀧寺
9:00 種間寺出発。
種間寺の門を出て左折し、県道279号線を進み丁字路を直進し、
電柱の「
35番清瀧寺↑歩き遍路ワッペンを確認して道なりに進み、左にカーブする。
道幅が細くなる手前で左折して道なりに進み、
右側に「
清瀧寺まで8.7km平成道標、さらに進み突然幅員が狭くなる279号線進む。
集落の中を通りJA高知春野支所角を右折して進み、県道らしくなった279号線を進む。
その先の
交差点は直進し、細い道に入る。
一車線の細い279号線を進み、車道を横断して住宅街に入り、「清滝寺まで6.7km平成道標前を通り、
分かれ道は279号線と別れ右手を進む。
恵比寿神社前を通り、その先の分かれ道は右折し、
新川川にかかる4連アーチの
涼月橋を渡り、すぐ左折し広い通りを進む。
左側に素晴らしい水切り瓦の家と庭木。家主の奥さんの話では、建築して確か10数年とのこと。
道の反対側に、「
お遍路さん、お休み処貼紙とベンチ
そういえば、高知市に入って遍路小屋は全く見なかったような気がする。
この辺りでは、ベンチ対応なんでしょうか。
左手堤防の上に、
弘法大師お堂と常夜灯
その先で、先ほど別れた県道279号線と合流し仁淀川堤防沿いに一直線に進み、
高架下を潜ってから279号線と別れ、左側堤防沿いの坂を上り、
すぐ先で
石段を上って堤防にあがり、左折して仁淀大橋まで戻る。
仁淀川にかかる仁淀大橋を渡り、すぐ右折して仁淀川堤防を進む。
堤防から見る仁淀川の風景、これ絵になると思います。それに、散歩コースにもグッド。
約1km進んだところで
左折して坂を下り道なりに進む。
住宅街の中を通り、突当りで国道56号線にぶつかる。
へんろ保存協会「地図」では、ここで56号線を横断するはずであるが、
どこにもワッペンがない!どちらへ行けばよいやら、うろうろ。ありました!
突当りを右折し56号線沿いに進み、
道路を横断した角にある高陵青果農業協同組合前の電柱に
削り取られたワッペン左写真)。さらに、56号線を進むと別のワッペン、そして次にも。
この56号線沿いの道は、へんろ保存協会「地図」にないもの。
要するの、ここではへんろ保存協会「地図」は、完全に無視されているように思われる。
現地ワッペン第一主義で、56号線沿いに進み、左にカーブし県道39号線を横断しモズバーガー前を通る。
その先で、右折する道の入口のポールに「㉟↑直進」と黒く手書きされている。
私が絶大な信頼をおいている手書き道標で、この道も遍路道であるが、
地図の遍路道を歩くためこの道をバイパスして56号線をさらに進む。
すぐ先の信号のある丁字路角に、
土佐市観光 笹岡ハイヤー→看板(写真中)背後に「四国遍路お休み処 天神小屋(写真左)
丁字路手前角に、「←㊱青龍寺11.6km →㉟清瀧寺2.7km」四国みち道標、
この丁字路から右折し、しずまり返った
車道を進み、右にゆるくカーブする。
右側に、「土佐市観光笹岡ハイヤー」建物に
お遍路さん休憩所・お荷物無料預かります。お気軽に」とはっきり書いてある。
ちょっと戸惑っていたら、事務所から女性事務員が出てこられて「どうぞ、荷物を置いて行ってください。」
当然、これから待ち受けている山岳道には、解放されて身軽にすることが何より。
それに、36番青龍寺へはまたこの道を通らなければならない。
有難く、重いリックサックを置かしていただきました。感謝、感謝。
身も軽く心も軽くさらに進み、
突当り車道丁字路の1本手前の自動販売機のある細い道を左折して進む。
その先丁字路を右折し、先ほどの車道を横断して田圃道を進み、突当りを左折し右折して、
道なりに
田圃道を進む
交差点を直進する。
この交差点右角にちょっと惑わせる道標が立っているので、戻りには要注意。
ここで、昨夜同宿の男性に出会ったが、やはりこの「道標」のおかげで間違った道へ行くところ。
道なりに進み、突当り丁字路の
1本手前で左折して、その先突当り車道を右折する。
高知道高架道路トンネルを潜り、右手の細い道を進んで左にカーブし、
多数の花壇で飾られた
立派な家の前を通る。
その先の分かれ道は、左手の清瀧寺の参道参道到着 11:25)の山道を上り、石垣のある道を、
そして
カワユイクジラちゃんの道案内
分かれ道は、左手の細い山道を上り、車遍路と別れる。
足元の悪い勾配のきつい
山道に入り、そして木陰の道をしばらく上り続ける。
  清瀧寺山門への参道階段に到着。
到着時間 11:40 
参道入口から、約30分。種間寺から約2時間30分。
第35番札所医王山清瀧寺(きよたきじ)  (土佐市高岡町)
開基:行基  本尊;薬師如来
養老7年(723)、行基が薬師如来像を安置。
弘仁年間(810~824)に弘法大師が巡錫し、五穀豊穣を祈願して閼伽井権現と龍王を勧請した。
本尊薬師如来は、平安後期作で国指定の重要文化財。
山門、本堂への長い参道階段本堂
台座内部が胎内くぐりになっている大きな薬師如来像。眼下に展開する高岡町
     
31番竹林寺~
33番雪蹊寺
36番青龍寺~
37番岩本寺1
八十八カ所
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