歩く四国八十八カ所
         i−愛ロマンチカ
    
修業の道場-高知県(土佐)
第2回4日目 2014.3.14(金)
     
26番金剛頂寺(27.5km)→ 27番神峯寺(37.6km)→ 28番大日寺
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26番金剛頂寺(27.5km)→27番神峯寺
八十八カ所の霊場で、最も高いところにある神峯寺を目指しての長丁場。
金剛頂寺宿坊出発 7:38
絶好の歩き日和。金剛頂寺宿坊を出て左折し、
青空に向って歩き、道端に「不動岩↑」と「各道標
これは、これから先番外霊場不動岩を「経由するコース」と「経由しない」コースがあるという意味。
不動岩を経由するコースは、
国道55号線に出るまで0.7km、さらに55号線を0.9km計1.6km長くなる。
ここでは、不動岩を経由しないコースを選択。
突当りを左折する。
その先の道標の立つ分かれ道は、「へんろ道→」に従って右折して細い道に入る。
この角には、古い「神峯寺への道標」石碑が立っている。
草むらの道を進み、突当りを右折する。
塀沿いに進み、突当りを左折して坂を下り、右にカーブするコーナーを直進して草道に入り、
分かれ道は、左手を進む。
林の中を進み、分かれ道は右手の林道に入り、険しい山道に「5丁地蔵尊(合成写真)
険しい山道を、右に左にそして崖道を下り続け、平地に下りて小さな橋を渡り、次の橋を渡って左折する。
ぞの先で車道に出るが、対面の手摺に貼ってあるワッペンが、直進と右折の2種類。
結果においてどちらでもよいことが後でわかるが、
ここでは、直進して坂を上り
55号線(通称土佐東街道)に出て右折し室戸ジオパーク前を通って進む。
私が信頼している、「
同行2人ワッペン(合成写真)のあるとこから、坂を下る。
. この「同行2人」と書かれたマークは、他のマークと群れることなく、
例えばこの手摺のワッペンのようにたった1枚で貼り付いて自己主張していることが時々あり、
それで私もまた助けられることが多々あった。私の信頼大。
先ほどの道に出て左折し55号線と並行に進み、袋をかぶせたビワの行列。この辺りはビワの木がいっぱい
しばらく進み、突当りで左手からの
55号線と合流する。
55号線を進み、分かれ道は55号線と別れ右手を進み、ひっそりとした住宅街を通り、
左にカーブして東ノ川にかかる
東ノ川橋を渡る。
東ノ川橋の建造は、昭和11年。昭和9年海嘯で流された橋を復興して建てられたものかも知れない。
橋を渡り終え、坂道を下って左にカーブして高知新聞前を通り、突当りを右折し、
タイムスリップしたような町並みを、のどかに歩く。
ここは、室戸市吉良町の「重要伝統的建造物群保存地区」。
当時のままと思われる建物群。
建替た新しい建物も、隣家の低い軒高と合わせるなど景観を統一している。
この地でよく見られる
水切り瓦の伝統的建築
赤いポストのある
白い建物は、大正15年建築の昭和40年ころまで使われていた郵便局で
鬼瓦に「〒」マーク
(合成写真)
ただし、赤いポストは現役引退で、集配なし。
このポストにラブレターを誤って投函しても、永遠に結ばれません、念のため。
えぇ?今の時代レターを書くような若者はいません、ですって。ごもっとも。
のんびり歩けて、日常こんな体験はなかなかできなくて、本当によかった。
この辺の地盤は、海抜6.6m
町並みを出て
西ノ川にかかる吉良川大橋を渡る。
この橋の建造も、昭和11年。    
この橋のところで、金剛頂寺から5.3km、神峯寺まであと22.2km。今日は長丁場。
その先で、
55号線と合流して進む。
立石東バス停を通り、55号線と合流する左角に、公衆トイレ
ここには、55号線沿いにある各トイレ施設までの距離を記した看板が出ている。
右折し、あまり車の通らない
55号線を距離を稼ぐため急いで歩く。
分かれ道は、55号線と別れ右手のひっそりした住宅街を進み、その先でまた55号線と合流し、
羽根川にかかる
羽根川橋を渡る。
(以下、道を間違える人が少なからずいるようなので、少し詳しく紹介する。)
町中を通り、左にカーブするところで55号線と別れ、
右手の細い道に入る。
(ここは、道を間違いやすいところ。)
閑静な住宅街を通り、赤木谷川に架かる赤木谷橋を渡る。
道標ワッペンの貼ってある電柱の先で右折し、突当りを左折して低層住宅の間を進み、
その先で右折して坂道を上り、道なりに真っ直ぐ進み、電柱の先から右折する。
工事中のような道に入り、すぐ左折して小さな橋を渡る。
時間は、10:44。
草むらの道を進み山道に入り、しばらく山道を上る。
一旦車道に出て反対側の石段を上り、階段を上り切って車道に出て左折し、、
道なりに上って
右にカーブする。
すぐ折り返して左の坂を上り、次に沢に沿って坂を下り、下り切ったところで折り返して坂道を上る。
一旦車道に出て反対側の山道に入り、林の中を上り切って、開けた平地に出る。
そのまま進んで突当りを右折して進み、車道に出て左折する。
分かれ道は、右手にカーブして進み、次の分かれ道も右にカーブして進む。
その先の右にカーブするところは直進し、山道を下り、さらに下り続ける。
ちょっと開けた左手に、青い土佐湾と漁港
石段を下りて突当りを左折し、狭い民家の前の道を通り、
車道に出て、右折する。
この辺から室戸市から奈半利(なはり)町に入る。
時間は、11:28。山道に入ってから約45分。
漁港の車道を進み、55号線(通称土佐東街道)と合流して進む。
55号線の歩道を進み、
その先左側海岸に面した弘法大師修業跡と言われるところに「
弘法大師霊跡顕彰碑
碑のあるところが、金剛頂寺から13.0km。神峯寺まで、あと14.5km。まだまだ長い。
碑の前の
分かれ道は、55号線と別れ右手を進む。
住宅街を通り再度55号線と合流し、
左手に
土佐湾の景色を見て進み、左側に今日宿泊予定の「ホテルなはり大看板
そして、「お遍路さんごくろう様」看板がかかっている
休憩所
トイレのある広い室内スペースのテーブルに、ミカンお菓子それに人形や写真などなどが沢山飾られている
併設して「カフェテリア なはり」。
その先の分かれ道は、55号線と別れ左手の道に入る。
ここで、今日宿泊予定「ホテルなはり」にリックサックを置いてくるため、
往復約1km先のホテルに行って戻ってくる。
身が軽くなって左手のゆるい坂道を下り、
を渡って直進する。
この辺りは、「
海抜4.1m 奈半利町標識。室戸市とはちょっぴり違う標識形式。
突当りを右折し、古い家並の通りを進む。
右側に、明治38年ころ築の「
土蔵薬局栗山家住宅瓦水切り土蔵
55号線を横断して反対側の道に入り、突当り丁字路を左折してアンツーカー舗装道を進む。
右側交差点角に、旧街道でよくみかける「
高札場案内板
「野根山街道は、この高札場を起点として野根山連山を尾根伝いに、東洋町野根を結ぶ延々50kmの街道」で養老2年(718)には既に利用されていた、とのこと。
車道を横断して細い道に入る。
左側に「
なはり物語館」(なっちゃん館)。
「お遍路さん、まぁ、ゆっくりしていきや!」とあるが、戸は閉まったまま。今日は、休館なのかな〜。
安芸警察署奈半利駐在所前を通り、
55号線と合流する。
奈半利川にかかる奈半利橋を渡り、奈半利町から田野町に入る。
橋をわたり終え信号交差点前の
分かれ道は、55号線と別れ左手の道を進み、
突当りを左折して
鉄橋下を潜って進む。
道標のある電柱(合成写真)から右折する。
道標は、古い石碑でいろいろ文字が刻んであるが最後の行「へんろ」だけ理解。
この電柱に「
海抜5.7m」田野町津波注意標識、近くには「海抜4.3m」銀色標識。
田野町では5m台と4m台で標識の材質を変えているのかと思ったが、後で「5.9m」でも銀色標識があった
単に材料手配の関係だったのかも知れない。詮索なし。
古い商店街のようなところを通り、赤い消火線ボックスのある変則交差点は道なりに左折し、
白塀の角から右折する。
タイムスリップしたような岡御殿屋敷通り。
岡御殿:江戸時代の田野の豪商米屋の岡家が、天保15年(1844)に建築したもので、
藩主の本陣として使用されていた。
 敷地内には、御殿・茶の間・土蔵・御成門などの建物が保存復元されている。

突当り丁字路を左折し、小さな橋の右手の川沿いに立派な
水切り瓦屋根建物、酒蔵だと思う。
次の突当り丁字路を右折し、なんとなく
古い町並みの雰囲気がする通り。
右側の鳥居脇に、「明徳斯馨」と刻まれ明治12年建立石燈籠が立つ「八幡宮」。
その角から右折し神社境内沿いに進み、左折してゆるい坂道を上り、
交差点にでる。
交差点付近には、あちこち探しても道標がない。私の信頼している「同行2人」ワッペンもない!
悩み抜いた末、交差点を左折して進む。ずっと先まで、この道が55号線とは、知らなかった。
しばらく疑心暗鬼で歩き、ありました!
電柱にワッペン。これでひと安心。
そして、安田町境界標識。信号の先の分かれ道は、55号線と別れ右手の舗装道を進む。
この分岐点が、金剛頂寺から20.9km。神峯寺まで、あと6.6km。あとわずか。
ガード下を潜り、「お遍路さんへ、通行止めのお知らせ立看板
この先安田橋が建替えのため、平成26年9月まで通行できないので、国道を迂回、ということ。
看板から左折して、坂道を上って
55号線に出て右折して進む。
輝るぽーと安田立看板のところから右折して坂を下り、交差点を直進する。
先ほどの工事中の遍路道は、右手からこの交差点に繋がる。
まっすぐな
畑道を進む。
集落を通り、橋を渡り突当り「高知県蔬菜園芸発祥の地唐浜看板(合成写真の立つ丁字路を右折し、
土佐くろしお鉄道ガード下を潜り、
川沿いの道を進む。
看板到着時間:15:03
この看板の立つところが、金剛頂寺から24.1km。神峯寺まで、あと3.4km。
なお、次の28番大日寺へ行くときは、神峯寺から一旦この看板前まで戻って来ることになる。
坂を下ったところでを渡り、神峯寺へ通じる車道を上り、勾配が45度もある急坂が1.3kmも続く難所道
左側入口に、順に同行2人像、「上峯寺 1.3km」標識、「
神峯寺参道標識と「マムシ注意」札
「マムシ注意」札
は、高知県に入り初めて。
山道は険しく、また「マムシ注意
一旦車道に出て左側の「神峯寺参道」標識の立つ
山道に入る。ここの入口にも「マムシ注意」札。
山道を上り、車道に出て「神峯寺本堂906m」標識の立つ右側の山道に入り、ゴツゴツ石道を上る。
同行二人の脇を通り、また車道に出て横断し「神峯寺本堂790m」標柱の立つ山道に入る。
車道に出て、また山道に入る。
何故か深くえぐれた山道を上り、車道に出て左右にカーブしながら上り、「神峯寺駐車場を通り、
あと400mで神峯寺。
山道では、マムシはまだ冬眠中につき出会わなかったが、山道そのものは足元が悪く結構疲れる。
神峯寺は、舗装道路ができるまでは八十八カ所霊場屈指の難関、と言われていたと言う。
参道階段は、左側が神峯寺、右側が神峯神社。
神峯寺到着 16:09  金剛頂寺から約8時間30分
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第27番札所竹林山神峯寺(こうのみねじ) (高知県安芸郡安田町)
開基:行基  本尊:十一面観世音菩薩。
当初勅命により諸神を祀る神社として創建され、その後行基が十一面観音像を刻んで安置した。
大同4年(809)聖武天皇の勅命により、弘法大師が伽藍を建立し、神仏を合祀した。
明治初期の神仏分離令で廃寺となったが、明治17年(1884)に再興した。

標高430mで、八十八カ所霊場で最も高いところにある。
山門(仁王門)本堂
山門から本堂までは、157段の石段を上る。
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27番神峯寺(37.6km)→28番大日寺1
神峯寺出発 16:52
神峯寺から、上りと同じ経路を逆に下りて来て、「高知県蔬菜園芸発祥の地唐浜看板まで戻ってくる。
この地点は、神峯寺から3.4km。
看板の前を通り、その先で
土佐くろしお鉄道のガードを潜り、左折してなりに進む。
約600m進んだ丁字路、コンクリート擁壁前に「神峯寺4.0km案内板
丁字路到着 17:47 神峯寺から約1時間
丁字路を左折すると、土佐くろしお鉄道唐浜駅。
大日寺は丁字路を直進するが、今日はここまで。
唐浜駅から奈半利駅へ戻り、今日宿泊するホテルなはりへ。
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今日の宿泊
ホテルなはり
素泊まりだけで、食事は併設料理店で。
露天風呂(温泉でない)がある。
                   
25番津照寺〜
26番金剛頂寺
28番大日寺2〜
29番国分寺1
八十八カ所
徳島県 高知県 愛媛県 香川県
    
     
                 
               
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