歩く 鎌倉街道・下道
 上大岡→ 鶴岡八幡宮
  (横浜市港南区)(鎌倉市)
 iー愛ロマンチカ
この区間は、2016年8月11日に歩いた。
特徴的なことは、前回と同じ横浜市内なのに消滅している旧道がわずか2ヶ所しかないことであったが、
そのうちの1ヶ所は約1.2kmもの長い区間で、団地開発などで消滅していた。
さらに、この区間には今回歩いた下道で初めての山歩きがあり
一つは能見台森のハイキングコース、もう一つは鎌倉7口で最も厳しいと言われていた国史跡朝夷奈切通越えであった。
      
2016.8.11 6:12 前回の終点 「諸井クリニック」看板手前の港南区上大岡西1-13の丁字路を出発。
   
早朝の人通りのない上大岡西地内の道を進み、突当りを左にカーブし、
その先の横断歩道橋のある
関ノ下信号交差点で県道21号線鎌倉街道を横断してすぐ右折し、
関ノ下信号が起点の県道22号線笹下釜利谷道路に入る。

   
笹下釜利谷道路を進み、笹下地内に入り(右側)横浜刑務所前を通り、道なりに右に大きくカーブする。
   
横浜笹下郵便局前を通り打越信号交差点で屏風ヶ浦バイパスを横断して進み、日下小学校脇を通って、
新川橋信号の先で笹下釜利谷道路と別れて
左手の細い道に入る。
    
細い道を進み、丁字路を直進し、右側の小川コーポ手前で磯子区田中地内に入り道なりに進む。
    
只今6:55。この細い道に入ってから人にも車にも全く出会わない。今日は祝日のせいかも知れない、
大岡川沿い柵の脇を通り、その先でゆるい坂道を上り、車道を横断して洋光台キリスト教会前の栗木地内の道に入る。
坂を上り切った左側に、「かねさわ道」案内板。
かなさわ道(要約):今歩いている旧道は、「かねざわ道」という。
東海道保土ヶ谷宿の中ほどの「金沢横丁」と呼ばれる分岐点から、
「北向地蔵」を通り、大岡川や笹下川流域経由で氷取沢、能見台、六浦に通じている「古道」。
現在は、都市化で道筋がはっきりしないところも多くなっているが、磯子区内ではかなり残されている、という。

     
栗木地内のさらに細い道に入り、丁字路を直進し、次と次の丁字路も直進して住宅街に入り杉田と栗木の境界道を進む。
   
右にカーブして弥生ヶ丘自治会館前を通り、右に大きくカーブした左側に下道で出会った最初で最後の「馬頭観世音
その先で、再度
県道22号線笹下釜利谷道路に出て左折する。
    
栗木地内の笹下釜利谷道路を進んでJR根岸線鉄橋下を潜り、栗木信号交差点で環状3号線を横断して上中里町地内に入り、
その先で
ライオンズマンション杉田第3前を通る。
    
マンション外れの向坂バス停先で笹下釜利谷道路と別れて左折し、ゆるい坂道を右に大きくカーブして下り、交差点を直進する。
   
道なりに進んで白い建物から左斜めに折れ、その先の車道を横断して、突当りを右折し杉田と上中里町の境界道を進む。
   
道なりに進み巨大コンクリート住居群の前を通り、上大岡川沿いに進み、
坂道を上って広い車道を
横断して(右角)「彩り動物病院」脇の坂を上る。
     
杉田と上中里町の境界坂道は結構急でそして延々と続き、
途中から金沢区(富岡西)と磯子区(上中里町)の区境界坂道となり「ひかりが丘町内会館」の建つ
頂上が見える。
道は、ひかりが丘町内会館の裏手へと左に曲がるが、
旧道は右手から来る道(これも、もう1つの鎌倉街道下道の旧道)と合流する辺りからまっすぐ進んいた。
現在は、ここから金沢区「能見台森」の北西の角辺りまでの、約1.2km区間が団地造成などのため消滅している。
ここでは、迂回する。 
   
迂回経路ー1
    
能見台森の六国峠ハイキングコースにある、旧道との接続点
     
能見台森の中の鎌倉街道・下道
   
能見台森を出て、「六国峠入口」看板前を通り突当りを左折する。
  
分かれ道を左折して次の分かれ道を右折し、突当りを左折して、京急本線踏切を渡る。
   
すぐ先で国道16号線横須賀街道に出て右折し、次の「金沢文庫交番前」信号の先で16号線と別れて左斜めの細い道に入り、
道なりに
右に大きくカーブして進む。
    
交差点を直進し、突当りで再度横須賀街道に出て進み、その先で君ヶ崎信号の横断歩道橋階段脇を通る。
    
歩道橋支柱前で左折して寺前地内の細い道に入り、分かれ道は右手を進み、ゆるく右にカーブして進む。
    
突当りで広い車道に出て左折して進み金沢土木事務所入口信号から右にゆるくカーブし、
八幡神社沿いに進んで町屋町地内に入る。 
    
町屋信号を通って洲崎町地内に入り、右側に「宅老所」。
幼い頃は託児所で、ここは、年齢を重ねるとお世話になるところ、ですね?
「須崎町北側」信号を通って右にカーブして洲崎神社脇を通り、突当りの
須崎町信号交差点を右折し、道なりに進む。
    
宮川にかかる瀬戸大橋(大橋とは、ちょっとオーバーかも)を渡り、左手に平潟湾の素晴らしい景色
道なりに進み突当りの瀬戸神社前信号で国道16号線横須賀街道と
合流する。
    
合流点辺りから横須賀街道を右斜めに横断し、瀬戸神社前を通り、突当りの丁字路に出る。
旧道は、丁字路を直進しその先の京急金沢八景駅前の丁字路まで繋がっていたが、この間の約150mが消滅している。
ここでは、迂回する。
     
迂回経路ー2
     
旧道との接続点から左折し、ただ今工事中の瀬戸地内の道を進み、突当りを左折する。
    
突当りの金沢八景南口信号で横須賀街道に出て右折し、その先で六浦地内に入り横断歩道橋のある六浦信号交差点を右折し、
県道23号線環状4号に入って
京急本線ガード下を潜って進む。
    
上行寺バス停前を通り、その先の横断歩道橋のある西六浦信号で環状4号と別れて左折し、
県道205号線に入り「
ほっともっと前を通る。
   
その先の看板のない理容店角の「六浦四丁目22地番表示の電柱から右折し、一般道を進み、
侍従川にかかる小さな
諏訪之橋を渡って大道地内に入り右折する。
この先でも、「侍従川」に数回出会うが、川と言っても用水路のようなもので、川の名とはイメージがかけ離れたもの。
ちょっと、川名の謂れを調べてみた。
侍従川:横浜市と鎌倉市の堺にある朝比奈峠を水源とし、金沢八景の平潟湾に流れている全長約2kmの河川。
歌舞伎などで知られている小栗判官照手姫に出てくる「照手姫」が身を投げたことを悲しみ、
その「侍従」がこの川に飛びこんだことから、この名がついたという言い伝えがある、という。

   
川沿いに進み突当りで再度環状4号に出て左折し、大道小学校前を通り、その先で侍従川にかかる大道橋を渡る。
   
「大道中学校入口」、次に「三信住宅入口北側」信号を通り朝比奈地内に入り、セブンイレブンのすぐ先で右手の細い道に入り
坂道を下り侍従川沿いに進む。
    
侍従川にかかる凄い名前の金之橋を渡り、道なりに左に右に曲がり環状4号沿いの坂道を上り、
環状4号を
斜めに横断して反対側の細い道に入る。
ここの環状4号は、車が絶え間なく数珠つなぎ状態の超渋滞で、これじゃ利用者は大変です。

    
青い屋根の朝比奈町内会館前を通り、ゆるい坂道を上り分かれ道は右手の坂を登り、
バリケードを通って朝夷奈切通に進む。
時は、11:47。
なお、登り口に「
 熊野神社」と読める石柱が立っている..。
朝夷奈切通:国史跡。鎌倉七口で、最も高く険阻な路。
1241年(仁治2)、鎌倉幕府が執権北条泰時の陣頭指揮のもとで、
物資の集散地の六浦港との重要な陸上交通路として開通させた。

    
登るすぐ右側に、いかにも旧道らしく野仏像群。ただし、これ以降は、頂上を過ぎた鎌倉側に一体の野仏像があるのみ。
重苦しい
横浜横須賀道路の高架下を潜り、粛々と山道を登る。
   
落石の注意看板を過ぎるとまさに豪快な切通。切通は、頂上まで続く。
石畳?いえいえ、
砂袋をびっしり敷いてあるのです。雨などでの流砂防止や泥道対策ではないでしょうか。
分かれ道の道標は、「左 熊野神社、右 かまくら道」 とあり、右手を登る。
    
凄い!険しい道。但しほんのわずかな区間だけ。
最近
柵囲いしたような「落石注意」看板。続いて、「落石に御注意ください看板
切通は、本当に落石が多いんですね。ただ、この落石注意看板は、すぐ先の頂上から鎌倉市に入ると、一枚もなくなる。

    
山頂に、「横浜市境界石柱
時は、11:57。 登り口から、約10分。
ここから、鎌倉市(十二所)に入るが、落石注意看板がないだけでなく、道の様子が一変する。
鎌倉市十二所地内の
坂道を下り、すぐどろどろの山道となる。
    
延々と続くドロドロ道。このところ雨はなかったと思うが、多分常時こういう状態なのかも知れない。
横浜市側ではこんなことはなかったが、湧水とそれを吸収できない地質のためなのだろう。
落石もないことから、同じ山でも横浜市側と鎌倉市側では、大きく地質が違うのかも。
ポツンと、
野仏像。刻印で、「延宝三」と読めるので、1675年建立だと思う。長い間、おつかれさま。
水陸分離状態になり、泥道も少し改善される。
    
平坦な道となり、突当りにバリケード杭
時は、12:08。 頂上から、約11分。 切通し登り口から、約20分。
バリケードを出て右折して十二所地内の
坂道を下り、切通しを登ってから初めての人家
    
人家があると自販機。助かります。
滑川にかかる
小さないずみ橋を渡って道なりに左にカーブし、次の分かれ道は右にカーブする。
    
突当りの県道204号線金沢街道に出る手前で左手の細い道に入り、滑川沿いに進んで、金沢街道と合流して左折する。
    
金沢街道を進み十二所公民館脇を通り、明石橋を渡り明石橋信号で右手に入り、左にゆるくカーブして金沢街道を進む。
    
その先で泉水橋信号を渡って浄妙寺地内に入り、続いて報国寺入口信号を通り、
二階堂地内に入り734年(天平6)行基が十一面観音を安置して創建したといわれる
杉本寺前を通る。
    
(左側)フレンドリー鎌倉前を通り、二階堂川にかかる鎌倉十橋の1つであった歌の橋を渡り、
その先で雪ノ下地内に入り大御堂橋信号、続いて
岐れ路信号を通る。
    
突当りを左にカーブした右側歩道に、
小さな「筋違橋」石碑(明治43年建立)と大きな「
筋替橋案内碑(昭和14年建立)。
筋違橋:鎌倉十橋の1つであった。
小町大路、横大路、六浦路(金沢街道)の主要三街道の交差点に位置し、
橋の名の由来は、橋が街道に対して「く」の字に架かっていたことからといわれる。
この地は、鎌倉の政治、経済の中心地であった。

その先の宝戒寺前の丁字路を
右折する。
   
金沢街道を進み、鶴岡八幡宮正面の三の鳥居前が、ゴール地点(鎌倉街道基点)。
時は、13:24。 今朝、上大岡西1-13の丁字路を 6:12 に出発してから、所要時間 約7時間。
      
      
いつものように、段葛の参道を通り、JR鎌倉駅から帰宅。
      

旅と旅行と