2004年末―2005年始 イギリス-フランス-ベルギー-オランダ旅行】

[2004.12.26]東京→ロンドン

 JL401便でロンドンへ。機上からテムズ河畔のロンドン市内を眺めて、ヒースロー空港へ到着。パディントン駅まで地下鉄で移動し、ホテルを探す。満室のところが少なくなかったが、なんとか確保。荷物を降ろした後、オックスフォード・ストリートへ。クリスマス休暇らしい装飾だが、店はいつもよりも早仕舞いのようだ。

[2004.12.27]ロンドン市内博物館めぐり

バスを乗り継ぎ戦争史博物館へ。ここは、イギリスが20世紀に関わってきた戦争に関する展示が充実している。主に第一次・二次世界大戦が中心で、フォークランド紛争、情報戦に関するコーナーもある。もちろん、イギリスの立場に立ったものだか、塹壕の様子などがリアルに再現されているほか、ナチスの強制収容所についてのコーナーも充実しており、なかなか見所がある。開館時に入ってから14時くらいまでかかる。

続いて12年ぶりの大英博物館へ。館内は改装されていた。時間が少ないので、古代エジプト、オリエントを中心にみる。

夜はパブでTVのサッカー中継に見入るイギリス人の間で、フィッシュ&チップスをつまみながらビールを飲む。

[2004.12.28]ロンドン→ポーツマス→(英仏フェリー)

 ロンドン・ウォータールー駅より電車でポーツマスに向かう。

2時間でポーツマス駅に到着。駅は海岸に面しており。沿岸の島に向かう連絡船乗り場に隣接している。

 ここは現在も海軍の主要な基地が現在も置かれており、空母が停泊している。その区画の一部に過去の英海軍の歴史に関する展示物が有料公開されている。右上の写真は、スペイン無敵艦隊を破ったネルソン提督が艦長を勤めたビクトリー号。ガイドツアーでの説明によると、提督はこの艦上で被弾し死亡、遺体はラム酒の樽に詰められてロンドンまで運ばれたとのこと。

 バスで戦没者の慰霊碑とD-DAY(ノルマンディ上陸作戦)博物館へ。2回の大戦での海軍の出撃基地となり、この港を出て帰らなかった兵士が多かったことが実感できる。

 再びバスに乗り英仏海峡フェリーノーターミナルへ。バスに路線案内などがなく二つ手前で降りてしまい歩く羽目に。フランスのサン・マロ行きのブリタニー・フェリーに乗船。船内はレストランやカジノ、免税店が充実している。ゆったりとしたリクライニングシートで眠る。

[2004.12.29]サン・マロ→モンサンミッシェル→レンヌ

 フェリーはサン・マロ港に朝8:15に到着。まだ、日は昇っていない。ほとんどの乗客が自動車を利用しているため、歩いて町に出る人はほとんどいない。開いたばかりの売店で地図を購入し、ドックのある港湾地域を歩いて抜けると、旧市街を囲む城壁に出る。城壁に登り、海岸沿いに半周する。海と島々の眺めがよい遊歩道になっている。

 10時に旧市街を出たところにあるバスターミナルから、モンサンミッシェル行のバスに乗車。日本人も数人いる。田園地帯を走っていると、やがて小島の上に教会の塔があるモンサンミッシェルがみえてくる。砂州の上の道路の終点で下車。門をくぐるとレストランや土産物店が軒を連ねるが、階段を登ると修道院の入り口へ。内部は何世紀にもわたって建てられた、見所のあるもの。現在も礼拝が行われ、修道院として修行を行っている人がいる。

 再びバスでモントルソン行のバスに乗るが、終点で行先表示がレンヌに変わったので再び乗車。なだらかな平原を約1時間20分走って、ブルターニュ地方の中心地レンヌに到着。駅前には値段も手ごろなホテルが並ぶ。

市内を散策すると、運河や城壁などかつての繁栄を思わせるものがあるが、夜の人出も多く賑わっている。

[2004.12.30]レンヌ→パリ

 レンヌ駅から朝のTGVでパリ・モンパルナス駅へ。到着後、市内の美術館に期間内は何度も入れる、カルトミュゼ3日券を購入。

 エッフェル塔近くのホテルにチェックイン。レンヌに比べて高めの値段だがやむなし。荷物を置いて、ルーブル美術館へ。(右の写真の上4)入場券の購入に長い列が並んでいるが、地下鉄の入口から入り、カルトミュゼを持っているため、すんなりと入場できる。とにかく館内は広い。

古代、近代の美術品が様々並ぶ様は圧巻。ナポレオンの使った部屋もある。モナリザは行列に沿って前を通るだけだが、印象が強い。すべてを見ることができないまま閉館時間に。

 セール側沿いを歩き、まだ開館しているオルセー美術館へ。ここは印象派はじめ絵画のコレクションが多い。ここは20時閉館。

 セーヌ川をわたりコンコルド広場からシャンゼリゼを通り、エトワール凱旋門へ。内部の階段を昇ると展望台に出る。凱旋門から放射状に延びる通りの夜景が美しい。

 

 

 

 

 

[2004.12.31]ベルサイユとパリの年越し

 近郊電車RERでベルサイユへ。大晦日に関わらず、ここも長蛇の列。やはりカルトミュゼは便利。フランス・ブルボン王朝の繁栄を示す、宮殿の間と地平線まで続く庭園。民衆の貧困の一方、王侯がこのような暮らしをしていたのでは、革命が起きても不思議はなかったかもしれない。

 ベルサイユから再び市内に戻る。ビクトルユゴー記念館、パリ市の歴史博物館などを回るがどこも大晦日のため早仕舞い。東駅のそばのレストランで、生牡蠣とアルザス料理のシュークルートを食べて時間をつぶす。23時頃にシャンゼリゼへ。若者中心に街頭で年越しをする人々が集まり始め、やがて道は歩行者でいっぱいに。手にはシャンペンやワインを持ち、0時の合図の花火が上がり始めるとみないっせいに乾杯。しかし、その後は爆竹を鳴らす者や、ガラス瓶を投げる者もいて危ない雰囲気に。警官隊も動員され、交通整理と危険行為をするものの検挙を始める。

 帰りの地下鉄は大混雑で下車したエッフェル塔近くの駅は入場制限。

[2005.01.01]パリ→ブルージュ→アントワーペン

 昨夜が遅かったので、朝はゆっくり休んだ後、11時頃にパリ来た駅へ。ベルギーに向かう新幹線タリスの乗車券を購入。ブリュッセルまで約2時間。

 ブリュッセル中央駅でブルージュ行の列車に乗り換える。ブルージュは市内を運河が走り、落ち着いた雰囲気の都市。観光客も多い様子。

 ブルージュ市内を散策した後、再び列車に乗り込み、ケントで乗換えてアントワーペンへ。アントワーペンの駅は大きく、駅の傍のホテルに宿泊。市内は元旦ということもあり商店も閉まって静かだが、教会などのライトアップが美しい。地下の倉庫を改造したレストランに入ったが、地ビールも種類が多く、おいしい。

[200501.02]アントワーペン→リエージュ→アーヘン→ケルン→マーストリヒト

 まだ日が昇らないアントワーペンの街を列車で離れる。途中、1回乗換え、リエージュへ。川沿いに市が開かれ、魚、野菜から衣料品まで様々な商品が並び、見ているだけで楽しい。リエージュ駅へ向かい、ドイツ・アーヘン行きの電車に乗車。途中の景色もなかなかよい。

 アーヘンは、神聖ローマ帝国の首都でもあったところ。静かで落ち着いた街。ケルン行きの近郊列車が出ているので、ケルンに向かう。有名な大聖堂はケルン中央駅前に聳え立っている。内部も広い。

 再び列車でアーヘンに戻り、オランダのマーストリヒト行きのバスを待つ。どこで国境を越えたのかよくわからないまま、バスはマーストリヒトの駅前に。駅から歩いて数分のホテルに宿泊。荷物を降ろした後、市外に向かう。橋をわたると旧市街に。ムール貝とビールの夕食がおいしい。

[200501.03]マーストリヒト→アムステルダム

 列車でアムステルダムに向かう。起伏のない平原を走る。

 アムステルダム駅はスリなどの犯罪に巻き込まれる可能性が高いところということで緊張。たしかに、あまりいい雰囲気ではない。駅のコインロッカーに荷物を預けて、市内散策へ。

 アムステルダム市の歴史博物館は、干拓をしながら街ができて言った様子が理解でき興味深い。美術館ではレンブラントの夜警をはじめとした絵画がすばらしい。幾重もの運河が張り巡らされた街を歩く。

 日が暮れたところで、スキポール空港に向かい、成田行きの便に搭乗。

[200501.04]アムステルダム→成田

 成田に到着。

 

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