2004/9/159/20 ロシア・モスクワ、ソウル】

[04.09.15]成田→ソウル→モスクワ

 成田から大韓航空で仁川国際空港へ。乗換えに2時間以上の待ち時間があるため、空港内で食事などをしながら時間を潰して、モスクワ行きの便に搭乗。機内食にビビンバが出るところがおもしろい。

 モスクワ・シェレメチボ空港に到着。入国手続きに時間がかかる。空港から最寄の地下鉄駅までミニバンで移動。地下鉄を一回乗換えて、あらかじめ予約していたイズマイロヴォホテルに到着。

[04.09.16]モスクワ市内

 ホテルを出発し、まずクレムリンへ。しかし、この日は一般公開はお休みのようなので、周辺を散策する。ソ連崩壊後に再建された寺院、救世主キリスト聖堂へ。99年に完成したということで、まだ新しいが、ロシア正教の伝統に基づいてつくられたことが感じられる。

 モスクワ川沿いにクレムリンの南側の城壁沿いを歩く。思ったより、日差しがきつく、暑く感じられる。屋根に特徴がある聖ワシリー寺院へ。この寺院の前には赤の広場が広がる。午前中は立ち入りが限られているが、午後は自由に歩くことができる。北側にある国立歴史博物館へ。ここは、革命前のロシアの歴史に関する様々な展示物がある。

 トゥヴェルスカヤ通りを歩き、モスクワ市庁舎の前を通り、革命博物館へ。ここは、革命というよりも、20世紀の歴史に関する展示物が並んでいる。日本の鎧もなぜか展示されている。

 ホテルの近くのイズマイロフ公園へ。ここは、雑貨などの個人商店が立ち並ぶマーケット。食べ物を売る店もある。この界隈は、庶民的な店が多く、夜まで人通りが多い。

[04.09.17]

ホテル近くからトロリーバスに乗り、カザン駅側で下車。ここには、レニングラード駅、ヤロスラヴリ駅など、ロシア国内各方面へ向かう列車の駅が並んでいる。ヤロスラヴリ駅でセルギエフ・パッサード駅までの乗車券を購入し、ヤロスラブリ行き電車に乗車。電車は10両以上あり、満席状態。出発すると次々と物売りがやってくる。りんごなどの果実から世界地図まで、結構買っている人もいるのがおもしろい。

1時間半でセルギエフ・パッサード駅へ。駅前にバスターミナルもある。駅から、古いロシアの民家をみながら歩くと、視界が開け、トロイツェ・セルギエフ大修道院の伽藍が広がる。ここは」、今でもロシア正教の厚い信仰を集めているらしく、信者が続々と集まってくる。宗教大学も設置されており、黒い服を着た神学生が歩いている。

修道院前の広場の奥には、レーニン像があったが、存在感が薄い。近くには第二次大戦で戦死した戦士の墓があり、結婚する子連れ?のカップルが献花に訪れていた。再び駅前に戻り、モスクワ市内行きの路線バスに乗車。列車よりも本数は多いようだ。幹線道路を市街に向けて走るが、ロシアの大地を実感できる。

バスはモスクワ北部の全ロシア展覧会場の側の公園が終点。先端にロケットがある独特な建物の宇宙博物館へ。宇宙開発先進国の自負にあふれた展示で、史上初の有人飛行士ガガーリンの使った宇宙服も展示されている。次に訪れた全ロシア展覧会場は、旧ソ連時代には各共和国のパビリオンがあり、展示がされていたようだが、現在は内部は商店に貸し出され、かろうじてアルメニア館で同地産のコニャックを売っている以外は、往時と何の関連もない焦点になっている。近くにドイツ資本のメトロの大きなショッピングセンターがあるが会員制らしく入れず。

地下鉄で中心部に戻り、旧KGBがあったルビヤンカ広場へ。ソ連崩壊時に引き倒されたジェルジンスキー像の後は花壇に。近くのモスクワ歴史博物館で、モスクワ市の変遷を見る。

[04.9.18]クレムリン

 クレムリン城内に入ろうとするが、入場者制限のためか、外貨対策か、個人は入りにくい。まず、チケット売場の近くのオーディオガイドのコーナーに1時間近く並び、パスポートを預けてオーディオガイドを借りる。その後に、また行列を作ってチケット売場へ、ここでやっとチケットを購入して、入口で並んで城内に入れる。(もっとも、この仕組みがわかるのに1時間以上かかった。) 城内は想像以上に旧ロシア帝国時代の寺院などの建物や宝物が残されていることに驚く。やはり、ロシアの権力の中枢としての存在感がある。

 クレムリンを出るとすでに午後に。巨大なロシア国立図書館をみて、アルバート通りを歩く。ここは、土産物屋も多い。道沿いにずっと歩いてキエフ駅へ。易者が改装工事中で雑然とした雰囲気。

 モスクワ川を歩道橋で渡り、ノヴォデヴィッチ修道院へ。このあたりは、公園も広がり散歩している人も多い。修道院の隣の墓地には、フルシチョフ、グロムイコ、ツポレフや、ゴルバチョフ夫人の墓がある墓地がある。

 地下鉄で再び市街に戻り、赤の広場の夜警を見てからホテルへ戻る。

 [04.9.19]ロシア軍博物館

 モスクワ最終日、レーニン廟へ。カメラをはじめ荷物を持っては入れないので、ホテルに荷物を預けて、手ぶらで赤の広場へ。行列に並び、20分くらい待つと数人ずつ、ゲートを通される。レーニンに入るとレーニンの保存遺体がある。立ち止まることは許されないが、思った以上に小柄であった。廟の周りは旧ソ連の指導者の墓が並ぶ。

 再びホテルに戻り、荷物を受取って、モスクワ北部の軍事博物館へ。ここは、ロシア革命以降の軍の歴史に関する展示があり、興味深い。革命時代や第二次世界大戦時代の展示が充実しているほか、アメリカのU2偵察機撃墜の残骸、アフガン侵攻に関する展示もある。博物館の庭には、ミグ戦闘機やSS-20ミサイルなどの展示があり、思った以上に見ごたえがある。

 バスで中心部に戻り、プーシキン美術館へ。学生が多い。

 地下鉄と路線バスを乗り継ぎ、モスクワ・シェレメチヴォ国際空港へ。荷物検査がうるさい。待合室は証明が少ないのか、暗い。

 [04.9.20]ソウル

 仁川空港に到着。4時間以上あるので、バスでソウル市内へ。生憎の雨だったが、明洞で昼食。南大門市場を覗き、地下鉄で戦争博物館へ。この日は休館だったので、ソウル駅を経由し、空港に戻る。成田行きの最終便で帰国。都内に戻ったのは23時過ぎ。

 

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